キヤノンXL H1ワークショップ


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9月20日(木)ユナイテッド・シネマ豊洲にてキヤノンXL H1を使用して撮影された映画「コンナオトナノオンナノコ」の企画から上映に関するワークショップが開催された。当日の午後の開催にも関わらず会場には50名近い来場者が訪れ、熱心に話しに耳を傾けていた。主催のキヤノンマーケティングによると映画制作・イベント収録・Webコンテンツ・ミュージックビデオ関係者の来場が多かったとのこと。


◆初めてのHDV撮影の使用感
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ワークショップでは『パビリオン山椒魚』などで知られる冨永昌敬監督(写真・左)の作品をフィーチャー。冨永監督、月永撮影監督(中央)、大野プロデューサー(右)をゲストに迎え、監督の過去の作品を振り返りつつ、今回、新作『コンナオトナノオンナノコ』でH1を選んだ経緯、編集、上映環境などについて語った。
自主制作時代からコンビで作品を制作してきた富永氏と月永氏。長年miniDVのカメラを使用して作品を制作し、HDCAMや35mmフィルムでの撮影も経験してきたが、HDVで撮影したのは本作が初めてだという。初めてのHDVでの撮影の感想聞かれた月永氏は―――。
月永氏「画質はかなりキレイですね。撮影はフィルム質感を出すために画を荒らす方向で画作りしているんですが、あとはハイビジョンになったことでフォーカスがシビアになるので、DVのカメラと比べてボケ足がキレイに出せるので繊細な表現ができるのかなと思いました」
今回、H1を選んだ理由として富永監督は―――。
富永氏「正直に言っていいですか? 見た目で選んじゃいました。見た目は大事ですよ。三脚に乗っているカメラが、か弱そうなものだと三脚のほうが目立っちゃうんですよね。XL H1だと写真を見たときからカッコよくなるんだろうなと思っていました」
やはり現場では『撮影している』という雰囲気がとても大切だ。本格的な映画の現場でスタッフ、出演者のテンションを上げるのにもH1は一役買っていたというわけだ。
◆このサイズだからこそできる機動力の良さ
撮影期間は約8日間という短期間で撮影しなくてはならなかった。そうした状況でもH1の『機動力』の良さが功を奏したという。
月永氏「今回の撮影では、スタッフとしては撮影助手1人、照明部3人で済みました。HDCAMやフィルムカメラでしたら普通は3人、最低でも2人の助手が必要なので、そういう部分では機動力はありましたね」
◆カメラ設定
月岡氏「使用レンズはXL H1の20倍標準ズームと6倍ワイドズームレンズの2本。カメラの設定は、フレームレートが24F、カスタムプリセットでガンマを「CINE2」。ニー(明るい部分)は白トビを抑えるために 「ロー」にしました。暗部は多少、黒を締める方向で、ブラックを「プレス」にしてカラーゲインをマイナス側に調整して色味を若干抜いています。また、フィルムの粒状感を出すために全編にわたってゲインを+6dBにしました。今回、予算と日数と予算も限られていて照明をたける数も限られていましたので、そのなかでナイトシーンを撮影する場合、どうしてもゲインを上げて撮影せざるを得ない状況になることはロケハンの段階からわかっていましたのでトーンを揃えるという意味でもゲインを上げています」
カスタムプリセットでVE(ビデオエンジニア)を置かなくても、自分の好みに合わせて画のトーンを作っていけるのもこのカメラの魅力だと月永氏は語った。監督の富永氏も出来上がった画に満足していた。
富永氏「出来上がった画にとっても満足しています。このカメラを使えてよかったです。ありがとうございました」
キヤノンマーケティングでは、今後もXL H1の映画製作での活用事例を紹介するワークショップを展開していくとのこと。詳細な内容が決まり次第、お知らせしたい。
◆映画「コンナオトナノオンナノコ」 11月10日より池袋シネマ・ロサにてレイトショー!
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cast エリカ、桃生亜希子、水橋研二、斉藤陽一郎、河合美智子、津田寛治ほか
staff 監督・編集/冨永昌敬 原作/安彦麻理絵「コンナオトナノオンナノコ」(祥伝社フィールコミックス)
    撮影/月永雄太 照明/大庭郭喜 録音/山本タカアキ 美術/仲前智治 音楽/渡邊琢磨
    (COMBOPIANO)
2007年/16:9/カラー/ステレオ/77分
製作 トライネットエンタテインメント/ハピネット/アムモ/ソリッドフィーチャー
URL  www.konnaotonano.com