待望のレンズ交換式HDVカメラ、ソニーから登場


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ソニーからレンズ交換式のHDVカメラが発表された。ハンドヘルドタイプのHVR-Z7JとショルダータイプのHVR-S270Jの2モデル。レンズ交換式のHDVカメラはキヤノンXL H1が存在するが、ソニーとしては初。またハンドヘルドタイプとしても初になる。ソニーは先般、SxSメモリーカードを記録メディアに採用したXDCAM EXシリーズのカムコーダーPMW-EX1を発売し、話題になっているが、同価格帯でまたもや強力なモデルを投入してきた。価格はZ7Jが735,000円、S270Jが1,155,000円。発売は2008年2月の予定。ちなみにEX1は2007年11月発売で、価格は840,000円である。


◆業務用HDVシリーズのラインナップが拡充
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 家庭用ではメモリーやハードディスクを使ったAVCHDカメラが優勢になりつつあるが、業務用はまだまだHDVで行くようだ。今回カムコーダー2台に加えて、HD-SDI出力を搭載したHDVレコーダーの新ラインナップ、HVR-M35Jも登場。価格は609,000円となる。
 
◆1/3型のクリアビッドCMOSセンサーを3枚使用
 カムコーダーの2台は基幹部分は共通で画質は同等。まずイメージャーは1/3型のクリアビッドCMOSセンサーを3枚使用。Exmor技術を加えた新型イメージャーであり、クリアビッドの効果ともあわせ、高感度、低ノイズ化を実現した。感度はDVカメラのVX2100/PD170に追いついたという。解像度もフルHDの1920×1080を画素ずらしせずに確保し、FX1/Z1Jよりも大幅に高解像度化を果たした。
 レンズマウントは1/3型のバヨネットタイプ。カールツァイスの12倍ズームレンズが標準で付属する。レンズ交換式ながら、オートフォーカス、光学手ブレを実現。一方で業務用レンズ同様の完全機械式マニュアルフォーカス、カム式ズームも採用している。アイリスもリング式。
 交換レンズとして、8倍ワイドズームも来年4月以降に発売を予定している。1/3型バヨネットを採用しているので、数は少ないが今までの1/3用レンズが装着できるのはもちろん、1/2型や2/3型への変換アダプター(別売)を介して従来の業務用レンズを使用することもできる。
 さらにαマウントアダプターLA-100W(別売)を用意したことで、デジタル一眼レフ用のαレンズ、カールツァイスレンズを使用することもできる(画角は7倍テレ側にシフト)。画質を保証できるレンズは、発売までにソニーから公表される予定。
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 記録は1080/60iだけでなく、キヤノンがすでに採用していたHDVのオプション規格、1080/24p、1080/30pも採用。プログレッシブ記録に対応したのもポイント。今回同時に発売されるHDVレコーダーは、これらのプログレッシブ記録の録再に対応している。
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 本体ボディはひじょうにコンパクト。グリップはレンズ側に装着されている。Z1J同様、液晶モニターはハンドル前方に折りたたまれる構造。表示も標準状態で100%表示を実現した。
◆メモリーレコーディングユニットを同梱した
 驚いたのは、ほとんど本体一体型としてデザインされたメモリーレコーディングユニットだ。記録メディアはCFカードであり、8GBのカードに約36分、16GBなら約72分記録できる。ハイビジョンでの記録ファイルは.m2tであり、対応した編集ソフトであれば、ファイルをコピーするだけで編集にとりかかることができる。もちろん、テープと同時に記録してバックアップ用途に使ったり、メモリー記録のみという選択も可能。このユニットはZ7J用、S270J用とも同じものが同梱され、本体にスマートに装着できるだけでなく、単独でLバッテリー駆動させて、カメラやPCとi.LINK接続して使うこともできる。
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▲上がメモリーユニットを外した状態。Lバッテリーは最大のものをつけても本体からはみ出さない。下はメモリーユニットを装着した状態。本体とはi.LINKで接続され、本体のRECボタンで連動して記録することができる。
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▲16GBのCFカードは2008年4月中に発売される予定。
◆スタンダードカセットで長時間記録が可能なショルダータイプ
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 ショルダータイプは、スタンダードカセットとミニカセットを使えるモデル。スタンダードカセットを使えば、HDV記録で最長4.5時間の長時間記録が可能になる。基本仕様はZ7Jと同等。主な違いは、まずHDVの4chオーディオに対応したこと。またデジタル出力端子は、Z7JがHDMIだったのに対し、S270JはHD-SDIになる。また電圧仕様もことなり、Z7JはインフォリチウムLバッテリーだが、S270Jは、ソニー業務用標準のリチウムイオンバッテリーとなる。
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