松下電器は、P2HDモバイルレコーダーAJ-HPM100の後継モデルとして、AJ-HPM110を発売した。価格は157万5000円。従来のHPM100の機能に加えて、1080/24P記録に対応したのがポイントだが、この進化には、松下電器のP2HDに賭ける決意が現れているという。
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◆HD-SDI入力を装備した最も安いP2HDレコーダー
 AJ-HPM110は、HD-SDI入力を標準装備。P2以外の素材もHD-SDI経由でP2カードに記録することができる。P2スロットは6つ。連続記録できるので、たとえば、32GBのP2カードを使った場合、DVCPRO HD(100Mbps)コーデックで、1枚32分、6枚で192分(3時間以上)の記録ができる。コーデックは標準でDVCPRO HDだが、オプションのボードを装着することで、AVC-Intra(100Mbpsと50Mbps)にも対応。100Mbpsであれば、1920×1080、4:2:2、10ビットの高画質映像をDVCPRO HDと同等のレートで得られることになる。
◆プレイリスト編集も可能
 単なるレコーダーではなく、9インチの液晶モニターを利用して、ビューワーとしても使え、さらにクリップの削除、コピー、連結、ショットマーカーやテキストメモの付加が可能。さらに、イン点とアウト点を最大100イベントまで登録して、任意の順序で再生するプレイリスト作成ができる。もちろんシームレスで再生するので、カメラとこのP2HDモバイルレコーダーだけで、粗編集ができることになる。
 従来のVTRシステムとも連携がはかれるように、RS-422Aリモート端子も搭載。テープの任意のTC間をキャプチャして、ファイル化してP2に記録するといった、VTRとの混在運用ができる。
 今回、24P記録にも対応したことで、VARICAMやHDCAM(シネアルタ)から、HD-SDI経由で入力し、1080/24Pネイティブ収録もできるようになった。
 当初SDからスタートしたP2だが、最初はニュース、報道分野をターゲットにしていた。第2段階としてHD記録を実現。HVX200やHPX555などが、デジタルシネマの分野で使われ始めた。今回のHPM100は、サードステップに当たるという。つまり、AVC-Intraコーデックとも合わせて、P2HDを本格的に制作分野に導入していこうという、松下電器の決意をこめた、戦略的な製品と言えそうだ。