Inter BEE 2010レポート~ソニー編  Eマウント採用のNXCAM参考展示


11月17日(水)から開催されているInter BEE 2010(国際放送機器展)では、同日、開発発表されたEマウント採用のNXCAM、HDカムコーダーの参考展示をはじめ、スーパー35mm相当の大判イメージセンサーを採用した商品群を確認することができる。昨年同様、3D表示のメインステージは大盛況だった。(20日追記)


Eマウント採用のNXCAMのモックアップを参考展示


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▲スーパー35mm相当のCMOSセンサーを搭載し、Eマウントを採用するNXCAMのHDカムコーダー。来年の2011年上半期の商品化が計画されている。価格は60万円前後を予定。これは、マウントアダプターを介してαレンズを装着した外観図。グリップやアクセサリーシュー等が奪着可能であることがわかる。
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▲マウント部以外の本体はこれまで見たことがないような箱型デザイン。同時公開されたイメージムービーを見る限り、後部にLバッテリーを装着する点は確認できた。ムービーはhttp://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201011/10-157/で見ることができる。
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▲レンズ交換用のマウントにはNEX-5やVG10と同じ「Eマウント」を採用。ただし、搭載する撮像素子はAPS-Cサイズではなく、35mmフィルムを縦に回して撮影するスーパー35mm相当サイズのCMOSに変更されている。
(上位のF3もそうだが、センサーサイズはスーパー35ミリ相当というだけで、寸法は明示されていない。画素数も同じく。撮像面積はAPS-Cとマイクロフォーサーズの中間なので、VG10相当だろうか・・・)
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▲アクセサリーシューに取り付けられた前に伸びる機構の物体の正体は不明。丸い穴が開いている。
■デジタルシネマ制作向けに、スーパー35mm相当のイメージセンサーを採用するカムコーダーのラインナップ強化を図っているソニーだが、このNXCAMが一番の普及タイプ。制作コストが限られたドラマやミュージックビデオでの現場で使われることを想定している。
 最大の目玉は「1080/60p」記録を正式アナウンスしたことだろう。ご存じの通り、NXCAMはAVCHD規格のカメラだが、これは近々、AVCHD規格として1080/60pが採用されることを予言するものなのかは、残念ながら不明。パナソニックのように独自規格として採用する方向があることも否定できない。しかし、期待できる大きな一歩であることは間違いない。
・「Eマウント」レンズ交換システムに対応
・「Aマウント」用および各種スチルカメラ用レンズが装着可能
・AVCHDによるフルHD(1920×1080)記録
・1080/60p、30p、24p記録も可能(MPEG4 AVC/H.264圧縮方式)
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▲ソニーの記者発表会での資料より。

家庭用AVCHDカメラをベースにしたショルダータイプ


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▲国内市場向けではないかもしれないが、CX550Vをベースにしたと思われるショルダータイプのAVCHDカムコーダーHXR-MC2000Jを発表。2010年12月発売予定で価格はオープン。想定価格は15万円(!)前後になる。
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▲本体右サイドにはHDMI出力とUSB端子に加え、コンポーネントとコンポジット出力を備える。
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▲ファインダーの上部に液晶モニターを搭載。肩載せタイプとしては、信じられないくらい軽量ボディだった。
・光学12倍、広角29.8mm(35mm換算)の高性能「Gレンズ」搭載
・低照度に強い「Exmor R」CMOSセンサーを搭載
・64GB内蔵メモリーとメモリーカード(MS/SD)スロットを装備
・HD記録とSD記録に対応
・3方向の手ブレを補正するアクティブモード搭載

アクセサリーシューに取り付け可能な7型ポータブル液晶モニター


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▲前出のNXCAMと組み合わせて使うことも想定された7型液晶モニターLPM-770BP。2010年12月発売予定で価格は102,900円。本体重量800gの軽量設計で、バッテリー駆動が可能。
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・広視野角7インチ、800×480液晶モニター
・HDMI×1、コンポジット×2、コンポーネント×1 入力搭載
・LシリーズバッテリーまたはDC12V(XLR-4ピン)駆動
・ビデオレベルマーカー、カラーピーキング機能装備
・コンポジット2入力による2画面モード対応

スーパー35mm&PLレンズが標準のデジタルシネマ用XDCAM EX


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▲発表済みのデジタルシネマカムコーダーPMW-F3K(2,205,000円/レンズなしのF3Lは1,522,500円)。新開発スーパー35mm相当「Exmor」CMOSセンサー搭載し、EXマウントにPLマウントアダプターを標準装備した状態で運用する。記録フォーマットと記録メディアは従来のXDCAM EXシリーズと共通。F3Kには35/50/85mmの単焦点PLレンズが付属する。
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▲初お披露目となったその画質は、しっとりとした質感と空気感のある映像を明確な色で表現していた。ワンランク上のビデオ映像と言えそうだ。
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▲ソニーF3と組み合わせて使用することも想定した、HDCAM-SRのメモリーレコーダー。F3のHD-SDIデュアルリンク出力の4:4:4信号を記録可能。このレコーダーで使うためのSRメモリーカード(仮称)は、最大1TBで、データ転送レート、5Gbpsで、2011 年中に発売予定。

XDCAMプロフェッショナルメディアステーションを参考出品


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▲新開発のPDドライブとSxSドライブに加え、HDDあるいはSSDを搭載するメディアステーション。PD/SxS/内蔵ストレージ間での素材コピーが可能な他、内蔵ストレージに保存した映像をイーサネット経由で編集システムから認識させ、編集素材として利用することも可能。
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▲2つのピックアップを搭載し、読み出し/書き込み速度を2倍にした上、4層128GBのライトワンスディスクにも対応するPDドライブを技術展示。
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▲4層、128GBのライトワンスプロフェッショナルディスク。技術的には家庭用の「BDXL」規格と同じもの。ただし、3層ディスクの予定はないという。主にバックアップ用途での使用を想定。1枚にMPEG2 HD422(50M)記録で4時間以上の映像を保存できる。実験室レベルでのディスクの耐久性は50年。家庭用ディスクよりも信頼性は高い。

3Dショルダーカムコーダーを参考出品


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▲2眼タイプの3Dカムコーダーを参考出品。パナソニックの3DA1とは違い、ソニーは完全なショルダータイプ。多くは語られなかったが、SxSのカードスロットが確認できることから、XDCAM EXシリーズになるのだろう。スロットは4つあり、右用画像と左とでそれぞれ2スロットずつ使えるようだ。コンバージェンス調整ダイヤルは大きめ。

超軽量のガンマイクとバッテリー駆動可能なワイヤレスアダプター


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手に持ってみると驚くほど軽量なガンマイク、ECM-VG1は、昨今のカメラの小型軽量に合わせて開発された。樹脂にすると音質が落ちるので、金属製を保ちながらも軽量化を図った。
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現場からの要望で多かったのが、ワイヤレスのレシーバーをカメラから外して、単体で使いたいという意見。その声に応えて、ワイヤレスレシーバーをスロットインできて、Lバッテリーで単体駆動できるアダプターを参考出品。XLR出力端子を2系統装備している。