ソニーのコンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot(サイバーショット)」の2011年春の新モデル5機種が発表された。昨年シェアの大幅な拡大を果たしたサイバーショットだが、ユーザーを惹き付けた二大要因が「フルHD動画」と「高感度撮影」だった。そこでこの長所を伸ばしてさらなる攻勢をかけるべく、低照度に強い裏面照射型CMOS「Exmor R」を進化させ、フルHD動画対応モデルを拡大。一部機種は60p動画記録にも対応する。


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DSC-TX100V 色はレッドとブラックで、ソニーストア限定でシルバーも用意。市場想定価格は4万5千円前後。3月4日発売。

昨年登場したフルHD動画撮影対応の「サイバーショット」DSC-TX7とHX5Vは、もはやコンデジの動画機能はおまけではない、ビデオカメラもうかうかしていられないと思わせる驚きの高画質だった。特にTX7はクリアでキレの良い画面が印象的で、本誌でも高評価。HX5Vは手ブレ補正が優秀で、回転方向のブレにこそ対応しないが、安定した画面が得られた。その後、他社も続々とフルHD対応機種を市場投入している状況を見ると、この2機種が与えた衝撃がいかに大きかったがうかがい知れる。
5モデル共通のスペックとして、撮像センサーに有効画素数1,620万画素の1/2.3型裏面照射型CMOS「Exmor R」を搭載。従来型をベースに新開発されたもので、画像処理エンジン「BIONZ」との組み合わせでさらなる高速処理と高画質化を図っている。動画撮影機能は1980×1080ドット(60i)のAVCHDフルHDに対応する。シーン認識や追尾フォーカスなど、従来は静止画のみだったオート機能が動画にも対応するようになったことも朗報だ。
静止画機能では、「プレミアムおまかせオート」がさらに進化。重ね合わせ技術(複数枚の画像を合わせて1枚の高画質な画像を生成する技術)の精度が向上して、逆光補正HDRは従来の2枚から3枚の画像を用いることでより階調が豊かになった。夜景撮影は6枚の画像を合わせることで、ノイズが従来の半分に軽減された。シーンの自動認識は、従来の8シーンから最大で36シーンに拡大した。
3Dの静止画撮影機能は、前モデルから搭載された「3Dスイングパノラマ」に加えて、カメラを振らなくても3D画像を撮影できる機能も備えた。これは1回のシャッターでピントをずらした2枚の画像を撮影し、前景と背景を自動判断して遠近感を算出しながら左右の視差を作り出すもの。
そのほか、USBからの充電・給電機能やカメラ内ガイド機能、日付スタンプ機能が新たに加わっている。動画撮影中の静止画記録にも対応した。

TX100、TX10
TX100はTX7/TX9の後継モデルで、4倍ズームのカールツァイスレンズを搭載。3.5型タッチパネルには有機ELを採用し、サイバーショット史上最高の画質とともに、静電容量方式の入力でサクサクとした快適な操作感を実現した。また、AVCHDフルHD動画(60i)に加えて、60p記録に対応。これは独自規格となる。GPS/コンパス機能も新たに搭載した。
同じレンズを持つTX10は防水モデルで、防水性能は従来モデル(TX5)の3mから5mに進化。すぐれた耐衝撃、防塵機能も備えており、タッチパネルは3.0型液晶(感圧式)となる。動画と静止画のシーン認識数はそれぞれ36で、TX100と同じ。
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DSC-TX10 カラーはブルー、レッド、グリーン、シルバー、ブラック。市場想定価格は4万円前後。3月4日発売。



WX10、WX7
コンパクトでスタイリッシュなボディに高性能を凝縮したボリュームゾーンを担うモデルがWXシリーズ。従来のWX5をベースに、F2.4の7倍ズームのGレンズを搭載し、基本性能を向上させたのがWX10、よりコンパクト化を図り約10%のスリム化を実現したのがWX7。WX10は2枚のキャプチャー画像から深さ情報を分析し、ピントのある方向だけにレンズを動かす新AF制御技術を搭載。レンズの無駄な動きをなくして約0.1秒という素早いピント合わせを行う。光学手ブレ補正にはアクティブモードを供えている。WX7は光学5倍のカールツァイス バリオ・テッサーレンズを搭載、ボディエッジにRを持たせたデザインが特徴。
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DSC-WX10 カラーはブラック、ゴールド、バイオレット。市場想定価格3万5千円前後。3月4日発売。
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DSC-WX7 カラーはブルー、ピンク、ホワイト、シルバー、ブラック。市場想定価格3万円前後。2月10日発売。



HX7V
HX5Vの正常進化モデル。グリップを強調した“FRAME”デザイン。光学10倍のGレンズ(25-250mm)やアクティブモード付き光学手ブレ補正機能、GPS/コンパス機能などはHX5Vを受け継ぎながら、シーン認識数を大幅に増やし(動画44、静止画8→33)、画素数もアップ。液晶は3.0とサイズは同じだが、23万ドットから93.1万ドットとなり精度が向上した。
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DSC-HX7V カラーはブルー、シルバー、レッド、ホワイト、ブラック。市場想定価格4万円前後。2月10日発売。



問:ソニー買い物相談室 0120-777-886
サイバーショットWEBサイト http://www.sony.jp/cyber-shot/