先週の木曜日と金曜日、ブラックマジックデザインの新製品セミナーが開催された。NABで発表された新製品群!と、カラーグレーディングソフトのDavinch Resolve 8の新機能紹介、およびユーザーデモ、といった内容。なんとブラックマジックデザインが国内でこういったセミナーを開催するのは初だそうで、当初はユーザーが集まるかどうか心配だったというが、ふたを開けてみると、ほぼ満員の大盛況だった。製品のレポートは本誌で行なっていくが、とりいそぎ現場で撮ったスナップ写真を掲載します。


世界最小の非圧縮レコーダー Hyper Deck Shuttle
HD-SDIとHDMI入力を持ち、市販の別売SSDに10ビットの非圧縮映像を記録できるコンパクトレコーダー。SSDは価格が下がっている市販品を使うことで、価格を29,980円に抑えている。もちろん内蔵バッテリーで駆動し、約3時間くらい使えるとのことだった。バッテリー残量も4段階で表示される。
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注意したいのは、SDI端子で、ミニタイプになっていること。ミニから標準への変換アダプターはカナレから発売されているという。
もちろん、記録しながらのスルーアウトも可能で、HDMI入力、SDI出力も可能とのことだった。
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そのHyperDeck Shuttleをデュアルスロットにしてラックマウントタイプにしたのが据え置きにしたのがHyperDeck STUDIO。2つのスロットで連続記録ができ、半永久的な長時間録画が可能になる。価格は85,980円。
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スイッチャー関連として、HDMIとSDIの映像と音声の信号を光ファイバー出力に変換するコンバーター。ATEMのCamera Converter。トークバック機能、タリーランプ機能も搭載。
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SDIとHDMIに対応したスイッチャーのラインナップも一部公開。ATEM 1M/E Production Switcherが214,800円。4系統のSDI入力、4系統のHDMI入力、アナログ入力に対応。操作はノートPCでソフトウェアコントロールパネルで制御でき、ハードウェアのパネルを使用する場合は、1M/E Broadcast Panel(429,800円)が用意されている。
新しい提案としては、ATEM Television Studioで、SDIとHDMI入力6系統で、H.264エンコーダーを搭載しているので、スイッチングしながら、USB2.0からH.264信号をPCに送ることができる。価格はなんと85,980円。無料のソフトウェアコントロールパネル、もしくは前述の1M/E Production Switcherを使用できるが、Ust使用であればソフトウェアパネルを利用して、10万円以下のライブ配信スイッチャーとして使うのが現実的だろう。
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ブラックマジックデザインの製品群の驚きは、日本価格がほぼ現在のレポートで計算されていること。今までドル価格に×100をしてイメージしてきたが、それよりもかなり安い。これも世界同価格にするというブラックマジックデザインの戦略とのこと。
後半は、ポスプロで映画などのカラーグレーディングで使われてきたDaVinci Resolveのデモ。これまでは個人が使うというツールではなかったが、ソフトウェアのみで86,980円、ライト版は、なんと無料ということで、個人のクリエイターでも挑戦できるようになった。ライト版でもほとんどの機能は使うことができ、大きな違いとしてはノード(フォトショップでいう、レイヤーに近い感覚)が2つまで。それでも充分使うことができる。
個人的にも今年の夏はDavinci Resolveでカラーグレーディングに挑戦してみたいと思う。