VG20は扱いが難しいカメラだが、なんだか魅力はある


11月号では、ソニーNEX-VG20のレポートをお届けしましたが、実はこのカメラをどう評価するのかはさんざん悩んだのでした。
内容は読んでいただくとして、評価する人によって、また使いどころによって、このカメラの評価は大きく変わってくるカメラだと思ったからです。
これからそういう類のカメラは増えてきそうですね。
VG10から進化した部分もあれば、退化してしまったところもあります。
テスターのふるいちさんはその退化した部分を惜しんでいたのですが、
そこはまったく気にしない人もいます。
とすると、
いったいソニーはこのカメラを誰に売りたいと思っているのか、
ひとしきり悩んで見えてきたのが、
ビデオグラファーズカメラというコンセプトでした。


ビデオグラファーというと、日本ではあまり一般的ではないのですが、北米では、フォトグラファーの延長でイベントをムービー取材する人たちというのは相当数いるのだそうです。余談ですが、実はそういう人たちが、北米でのキヤノン人気を支えている(もともとEOSユーザーですから)のでしょうね。
そういうビデオグラファーが
人物のインタビュー取材などを綺麗に撮るという用途に一番向いているような
気がしました。
たとえばEOS MOVIEであれば、声の録音はどうしようかと悩むところですが、
VG20であれば、とりあえず純正マイクをつけて、ヘッドホンでモニターしておけば安心ですし、なんと言っても長回しもできます。
まさにインタビューに最適なカメラでしょう?
とはいえ、レンズ交換式であれば、
画のチューニングができる機能は残すべきだと思いました。
レンズかえたときに色味の違いはどうしたらいいの?ということになります。
もしこれからでもファームアップでピクチャースタイルを加えられるのであれば、
なんとかしてもらいたいところです。
ビデオカメラユーザーはお仕着せのメーカープリセットの画でしか撮らない、と
メーカーが決めてかかってはまずいと思います。
さて、
誌面ではまったく触れなかったのですが、
ソニーNX70Jとも同じ条件で撮ってみました。
ちょっとフィールド(といっても公園)でネイチャーっぽく。
結論からいうと、大半のシーンでは、
NX70Jのほうが無難にいい画が撮れました。
ただ、VG20はところどころで、ハッとするようないい画が撮れるのです。
そこに魅力があります。
NHK BSでやっているような「ワイルドライフ」もかくや・・・というような。
撮影がうまい人が、レンズ交換も含めて気合いを入れて撮るのであれば、
VG20はネイチャーでも相当いい映像が撮れるカメラだと思いました。
VG20_Z01.jpg
VG20_Z02.jpg
ハッとしたシーンを静止画書き出し。
アオサギを浮き上がってみえる。たしかテレ端。
それぞれ左右が暗くなっているのは、レンズの周辺の光量落ちということではなく、手前に草があるからです。すみません。