InterBEEの初日はソニー、パナ、キヤノン回り


InterBEE2011が始まりました。
ブースのレポートは別の場所でしっかりやるとして、ここでははみ出し情報と内輪ネタを書きます。(17日朝追記分あり)


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初日の朝一番はソニーの記者発表。
冒頭にプロフェッショナルソリューション事業本部本部長の根本氏より、東日本大震災で被害を受けたソニーケミカル&インフォメーションデバイス(株)多賀城事業所が生産再開したとの報告がありました。ご存じのとおり、ここではHDCAMのテープやHDVテープ、光ディスクを生産しています。ソニーでしか作っていないもの、ソニーがほとんどシェアを持っているものがここに集まっているわけで、多賀城テックが被災したというニュースが流れたときは、ハリウッドでHDCAMテープが買い占められているという噂(?)も出たくらいで、業界にとっては重大な関心事でした。これでメディアの供給も安心です。
さて、ここ最近のソニーのB to Bにおいての注力分野といえば4K&3D、デジタルシネマ、セキュリティ-、メディカルといったところですが、InterBEEでは前の2つに注目。特に4Kはソニーの厚木が開発設計した家庭用の4Kプロジェクターが登場し、さらに撮影のほうでは、8K CMOSを搭載し、4K記録が可能なF65が登場するとあって、4Kを撮影から編集、投影までできるのはソニーだけということが強調されました。4Kの業務用のプロジェクターは累計1万台出荷しているそうで、最近では辻堂のショッピングモールにも採用されたとのこと。
 ソニービジネスソリューションの花谷社長からは、光ディスクメディアのXDCAMのシステムが日本の報道分野にかなり早いペースで導入されているという報告がありました。光ディスクのいいところはファイルベースでありながら、今までのテープからの置き換えがしやすいこと。そこが評価されているとのことでした。ここはいっきにメモリー化が進んだ家庭用とは違うところですね。国内の導入放送局は100局以上だそうです。
 デジタルシネマでは満を持してのF65投入。これまで4Kデジタルシネマプロジェクターでは先行していたソニーですが、実はカメラがなかったということで、制作現場からはまだかまだか、という声が高まっていたそうです。カメラができたことでフィルムからデジタルへの本格的な転換がこれから起きそうです。
(17日追記
肝心なことを忘れていました。記者発表の中でF65で撮影されたショートムービーを上映。
お、主演は市井紗耶香です。
その画質は実に自然でフィルムライク、どうだ4Kすごいだろ!という感じではなく、好ましいものでした。フィルムの置き換えを目指すという意味がよくわかります。隣の部屋ではF65で撮影されたものが見られるようになっています。
下のソニーブースのみを見て帰る人が多いようですが、こちらもお忘れなく)
ちなみにブースにはF65のデモ機も実機が展示されました。
ただし、4Kでのスルー表示はモニターのトラブルがあって初日の午前中は確認できませんでした。明日また見に行ってみようと思います。
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ソニーブースで初お披露目なのは、ソニーF3のズームレンズSCL-Z18×140(税別98万円)もありました。実物は初めてみましたが、このぶっとさにはびっくり。しかも右側にモーターが入っているでっぱりがあります。つまりパワーズーム、オートフォーカス、オートアイリスなわけです。これはデジタルシネマレンズというよりも、ソニー小倉さんの言葉を借りるなら「シネマなビデオ」のためのレンズだと言えるでしょう。これまでになかったジャンルを作っていくカメラとレンズなのかもしれません。それにしてもぶっとい・・・。
ちなみにこのレンズ、ズームを動かすと前玉が繰り出していきます。とはいえフードより前には出ないのですが。でも、やはりマットボックスをつけるような撮影は想定していないのです。
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さて、このInterBEEの最大の話題はEOS C300の実機が登場するということでしょう。
デモ機が数台並べられており、人だかりがすごく時間帯によってはなかなか触れなかったのでぇはないでしょうか。ふと気がつくと、触っているのは撮影監督の長田さんじゃないですか?
真剣だったのでお声がけできなかったのですが、写真撮って載せてしまいました。今度このレンズの感想をきいてみたいと思います。
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さらに気になったのは、さりげなくガラスケースに収まっていたシネマEFレンズの参考出品。単焦点レンズとしては24、50、85㎜、ズームレンズとしては一本約400万円のワイド系とテレ系のズームが発表されたのですが、単焦点ではさらにワイドとさらにテレのラインナップ、そしてズームレンズは廉価版を用意するとのこと。これはいいですね。これだったら個人で買えるくらいになるのでしょうか??(無理か)
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ローランドは通路を挟んで音と映像のブースが並んでいます。ここは人口密度がひじょうに高く、まともにあるけないほど。VR-3など注目の製品は別コーナーで紹介するとして、DV-7HDを見に行ったら、担当の富沢さんはプロニュースの取材に掴まってしまい、話がきけませんでした。また明日来ます。
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グラスバレーは隣接するニューオータニ幕張で経営陣の方々と情報交換。右からアンドリュー・セデック氏(プレジテント)、ブライアン・リオダン氏(バイスプレジテント、EDIUSの開発責任者)、チャーリー・ダン氏(エグゼクティブ・バイス・プレジテント)。グラスバレーといっても話題はすべてEDIUSです。
ポイントはいくつかありますが、
まず関西の地方新聞でも報じられていたとおり、EDIUSをMacでも使えるようにするとのことです。2012年の前半にVirtualBoxを利用してMac上でEDIUSが動くように検証中で、
ほぼ大丈夫だという。その後、ネイティブでMac上で動くバージョンを開発していきたいとのこと。Mac版を作ることでEDIUSのシェアを拡大していく方針のようです。
さらにEDIUSの売り方もかえていくといいます。
これまではパッケージ販売だったが、すでにEDIUS Neo 3はVectorでのダウンロード販売を始めているとのこと。さらに来年にはEDIUS 6もダウンロード販売にしたいという。
これまではドングルが必要だったが、ライセンスを入れると動くようにする。
ダウンロード版にすることにより、コストを抑え、安く提供できるようにする。
とともに、これまではベーシック版とブロードキャスト版があり、日本ではこの価格差がかなりあり、問題になっていたが、今後は、個々の機能を選択できるようにして、もっと小刻みにオプションを作るという。これも日本のユーザーにとってみると朗報でしょう。
来年の正式なアナウンスを待ちたいと思います。
その後、パナソニックのスイートルームとAG-AC105特別ルームへ。
AC105ルームはマウント変換アダプターがごろごろと並ぶかなり濃い内容で、とてもInterBEEとは思えない展示でした。あれ、どうしてフジヤエービックの人がいるの?と思ったら、フジヤカメラとしてレンズを並べていました。
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時間が中途半端にあまって下のブースをうろついていたら、ビデオαの編集長とばったり出会ってしばし情報交換・・・というレベルの話ではなく、ここにはとても書けません。
夕方からはソニーの懇親会。
ここでの話はあまりにおもしろく、かつ裏話満載なので、やっぱり書けません。
たまたま話した方が、デジタル双眼鏡、NEX-FS100J、NX70J、NEX-VG20の商品企画関係のかただったので、こうなるともう話はとまりません。こちらの要望を言いつつ、裏話もきき、次の商品展開もなんとなく伺いつつ、あっという間に1時間半くらいたっていたのでした。
もちろん、VG20で画質調整ができるように(できればピクチャープロファイルを入れる)お願いしておきました。それからNEX用のデジタルシネレンズも欲しいと。これはキヤノンのシネEFレンズのクラスではなく、もっと安く、それこそNEX-5ユーザーでも買ってしまいそうな価格で欲しいですね。
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最後に懇親会の場を締める、ソニービジネスソリューションの花谷社長。
明日はそれ以外のブースを回ります。