ソニーがTransferJet規格対応の新LSIを商品化


ソニーはスマートフォン等のモバイル機器向けに近距離無線通信技術TransferJet(トランスファージェット)規格対応LSI 「CXD3271GW」を商品化すると発表した。CXD3271GWは350Mbpsの転送速度と業界最高の受信感度を実現し、低消費電力化やセットの部品点数削減・小型化にも貢献する。


同社はTransferJet規格対応のLSIを商品化した2009年以来、デジタルカメラやパソコン等の機器同士を近づけるだけで写真や動画を高速に転送・共有するという使い方を提案してきた。
昨今のスマートフォンやタブレットPC等の普及に伴い、無線通信LSIの低消費電力化と小型化、通信の高速化、受信性能の向上が求められている中、これらの要望に応えるべく「CXD3271GW」を開発した。
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▲「CXD3271GW」のサイズは幅約6mm
◆350Mbpsの転送速度
TransferJet規格の理論上の最高実効速度375Mbpsに迫る350Mbps以上を実現。高速で快適な通信環境を提供するという。
◆TransferJet規格値を上回る受信感度
ソニー独自の後送伝送技術と広帯域RF-CMOS技術によってTransferJet規格値-71dBmを上回る業界最高の受信感度-82dBm(Rate65受信時)を実現し、機器間の安定的な通信を可能にする。

◆小型で低消費電力化

従来外付け部品だったRFバラン、送受信RFスイッチ、LDO、OTP-ROMをLSIに内蔵したほか、マルチリファレンスクロックに対応することで、専用の外付け水晶発振器が不要に。搭載機器の部品点数や実装面積の削減、および低消費電力化に貢献が可能となった(従来モデル比34%の低消費電力化)。
◆新たにAndroid版ソフトウェアディベロップメントキットの提供
Android機器への搭載を容易にするために、これまで開発者向けとして提供してきたLinux版ソフトウェアディベロップメントキットに加え、Android版ソフトウェアディベロップメントキットも提供する。急成長中のスマートフォン市場などのメーカーに対し、TransferJet通信規格LSIを積極的に販売していく。
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▲CXD3271GWのブロック図とシステム構成例
仕様等の詳細はソニーのWebサイトで。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201202/12-027/index.html