ソニーPXW-FS7はこれからの
ムービーカメラのかたちを提案する


ソニーは、4K Super35㎜CMOSイメージセンサー(総画素数約1160万画素、有効画素数約880万画素)を搭載し、XAVCフォーマットで4K60pの本体記録に対応したカメラ、PXW-FS7を発表した。
大判センサーカメラといえばボックス型のスタイルで、手持ち(ショルダー)撮影では、サードパーティー製のリグを組んで使うことを想定していたが、FS7は、折り畳み可能なアーム&グリップを採用し、液晶モニター兼EVFは、ボディの左側に装着でき、グリップ、EVFともにカメラマンや撮影スタイルによって位置を微調整できる。付属のズームレンズともあいまって、シネスタイルでありながらドキュメンタリー的な撮影も想定したカメラになっている。
製品としては、
レンズ交換式 XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-FS7」(本体のみ)と
「PXW-FS7K」(レンズ付属)の2種類。


Eマウントレンズ交換式 XDCAMメモリーカムコーダー
PXW-FS7(本体のみ)  980,000円   10月23日発売
PXW-FS7K(レンズ付属)  1,280,000円  12月発売
拡張ユニットXDCA-FS7 250,000円    11月発売
ライトウェイトロッドサポートVCT-FS7 120,000円  11月発売

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4K対応、ISO2000基準、14ストップの階調を誇るスーパー35サイズのCMOSセンサーを採用


FS7は総画素数1160万画素(4352×2662)のExmor CMOSセンサーを搭載し、4K 動画の本体記録に対応している。
FSシリーズでは、これまでFS700Rが外部レコーダーと組み合わせて、4K RAWでの収録に対応していたが、FS7はXAVCフォーマットでの4K本体記録を実現した。
センサーは、ISO感度2000の高感度、低ノイズ、トータル14stopの広いラチチュードを実現。4K本体記録のフレームレートは59.94p,50p,29.97p,25p,23.98pと幅広く、スロー&クイック機能(4K時:1~60fps)も搭載している。
ハイスピード撮影は、フルHD画質で最大180fpsの連続撮影が可能。23.98fpsで収録・再生すれば最大7.5倍のスーパースローモーション映像を得られる。4K画質の場合は60fpsまで。
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本体記録は、メモリーカードとしてXQDを使用(2スロット)。XAVC、MPEG HD422の2種類のフォーマットに対応する。XAVCはH.264/AVC コーデックによる2種類の圧縮方式(IntraFrame方式、LongGOP方式)に対応している。IntraFrame方式は4K/Full HDともに4:2:2 10bitでの収録が可能で、最大600Mbpsの高ビットレート撮影に対応。
一方、LongGOP方式は、画質と記録時間のバランスがとれた方式で、FullHD時には4:2:2 10bit 50Mbps、35Mbps、25Mpsの撮影が可能で、より長時間撮影に向いている。
本体2スロットによる同時記録機能およびリレー記録機能、バックアップ記録に対応。ただし4KとHDの同時記録は残念ながらできない。
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XQDカードは、今回、最大容量が128GBとなり、400MB/sの読み出し・350MB/sの書き込みを実現したXQDカード Gシリーズを新たに発売する。
また、本体をファームアップデートした上で、別売の拡張ユニット「XDCA-FS7」を用いることでProRes記録にも対応する(2014年度第4四半期予定)。
さらに、拡張ユニット「XDCA-FS7」に既発売のインターフェースユニット「HXR-IFR5」とRAWレコーダー「AXS-R5」を組み合わせることで、4K/2K RAW記録が可能になる。
記録されたRAWデータのワークフローは、CineAlta4Kカメラ「PMW-F55/F5」と「AXS-R5」を用いてRAW収録した場合と共通になる。
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また、拡張ユニットを装着することでVマウントバッテリーが使用可能になるとともに、REF IN/OUT、TC IN/OUT、RAW OUT、DC IN/OUTの端子が利用できるようになる。

大判でもよりフットワークの良い撮影を可能にするグリップとEVF


新開発のグリップアームとショルダーパッドを用いることにより、大判センサーカメラでありながら、長時間安定可能な肩のせスタイルで撮影できる。
ハンドルグリップを利用することでのハンディスタイルや、リア部分の曲線を利用しての胸あてスタイルなどにも対応。さらに、ローアングルを撮影する際に抱え込みやすいボディー形状を新たに採用している。
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グリップアームはカールコードで本体と接続し、LANC制御で、RECスタートストップや電動ズーム(対応レンズ)などが右手グリップで可能になる。このグリップアームは本体側に折り畳んで収納することができ、持ち運びからショルダー撮影までワンマンオペレーションでの使い勝手を考慮している。
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液晶モニターはFS100、FS700R、EA50などと同じく、液晶パネルとEVFの兼用タイプで、接眼部とアイカップを装着することで、EVFとして使えるようになるもの。
FS100、FS700Rでは、その位置が本体正面だったため、同じ構造のEVFであってもカメラマンとしては使いにくかったのに対し、FS7はボディ横に出て、なおかつ位置を微調整できるので、格段にオペレーションがしやすくなった。
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また、フォーカス、コントラスト、露出を設定しやすいようにPeaking機能やZebra機能のボタンやコントラスト調整つまみをパネルの側面に置いている。
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キットのズームレンズは、今年のNABで参考展示されたEマウントの電動ズームレンズで、オートフォーカス、手振れ補正機能を採用したもの。焦点距離は28~135㎜(35㎜判換算約40~200㎜)で、開放F値はF4。独立3連リングを備え、設計としてズーミングによるフォーカスずれが少ないもの。またマニュアルでの操作も考慮し、回転角は広くなっている。ズームリングの回転方向は、一眼ではソニーとニコンが動画カメラと逆方向だが、それをメニューで回転方向を選択できるようになった。
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なお、11月のInterBEE前にFS7のタッチ&トライイベントが
10月8、9日、ソニービルにて開催される。
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