EOS C300の後継機、C300 Mark IIは4K記録に対応


 EOS C300は局のドラマ制作の現場などを中心に使われているが、その後継モデルとしてEOS C300 Mark IIが登場する。Cinema EOS Systemでは、EOS C500が4K対応モデルだったが、4K RAWを出力し外部レコーダーで記録するというもので、運用面に課題があった。今回、新たに4K解像度までカバーしたXF-AVCフォーマットを同社で策定し、EOS C300 Mark IIに採用。センサーやエンジンなども新規開発することで、カメラ本体での4K記録を実現した。
キヤノン
レンズ交換式デジタルシネマカメラ
EOS C300 Mark II
オープン価格(推定180万円前後)
発売:9月上旬予定

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 EOS C300 Mark IIは、C300やC500のユーザーの意見を取り入れ、正常進化を遂げている。センサーはもちろん新規設計になり、4K対応の8.85Mタイプ。映像エンジンはDual DIGIC 5、記録メディアはCFast2.0のデュアルスロットとSDカード。4KをCFast 2.0カードでデュアル記録し、HDをSDにバックアップ記録することもできる。映像フォーマットは、新規開発のXF-AVCフォーマットで、H.264コーデックのMXF形式。4:2:2 10bitの410Mbpsで、4K30p、24p記録が可能になる。ただし4K60pにまでは対応していない。4Kで内部記録しながら、対応する外部レコーダーへのRAW出力が可能で、EOS C500と同様のワークフローを組むこともできる。
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 2K/HDも、RGB4:4:4 12bit、10bitで、最大ビットレートは225Mbps/210Mbps、4:2:2の10bitでも210Mbps(60p)、110Mbps(30p、24p)と高ビットレートのモードを採用している。4KはIntraのみだが、HDはLong GOPで記録時間を重視したモードも用意されている。
 10bitモードが採用されたことで、新しいガンマカーブCanon Log 2を新たに設定。Canon Log2選択時のダイナミックレンジはISO100〜800選択時に200%〜1600%と変化し、ベース感度であるISO800以上では、1600%のワイドダイナミックレンジを実現。カラーグレーディングの幅は拡大した。
 色域は、4K、8K時代の規格として採用されるITU-R BT.2020と、可視域のほぼ100%をカバーするキヤノン独自の色域、Cinema Gamutに対応。同社の業務用4Kディスプレイとの連携により、映像の入力から出力までを広色域で管理することが可能になっている。
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 機能としては、デュアルピクセルCMOS AF機能に加え、4K時のフォーカスをフォローする機能が新しい。測距エリアとしては、画面の縦横80%の範囲でAF動作が可能になった(従来のEOS C100とC300のデュアルピクセルCMOS AFでは、中央部の縦20%、横25% の範囲)。またAFチューニングとして、AF速度を10段階に、追従特性を7段階で設定可能。さらに前ピン、後ピンを一目で把握できるユーザーインターフェイスを新たに採用している。
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 ボディの堅牢性を向上させるとともに、ハンドル部の取り付け強度が向上し、がたつきや抜け落ちがなく、安心して使えるようになった。新たに別売のマイクロフォンアダプターが用意され、ハンドルや液晶モニターなしで、XLRアダプターとガンマイクのみを装着するミニマムな撮影スタイルもとれるようになっている。
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