5月21、22日に秋葉原UDXで開催されているAfter NAB展示会。22日はアドビのセミナーに行ってきた。期待せずに行ったが、個人的にAdobe Premiere Pro CCの次期バージョン(2015)がなかなかいいと思った。


Premiere Proで色をいじろうとする場合、CC契約者であれば、別途、SpeedGradeを使えばいいのだが、なんかハードルが高かった。プレミアでももちろん色を触ることはできるが、いろんなツールがあって、どこからどうアクセスするか悩んでしまう。
次期バージョンでは、Lumetriというカラーパネルが加わった。
(他にも注目機能はたくさんあるのだが、個人的にLogからのワークフローに興味があるので、この機能のみピックアップする)
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ウィンドウの構成も新しくなり、上のタブのところに、アセンブリ、編集、カラー、エフェクト、オーディオというステップが現れる。
(ダヴィンチリゾルブに似てますね、と言ったら、Lightroomがこういう感じなのだそうだ)
カラーを選択すると、Lumetriカラーのパネルが右側に現れる。
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これは、SpeedGradeの機能と、Lightroomの使いやすさを合わせたもったものだという。Ligthtroomは触ったことがないが、PhotoshopのRAW現像パネルに似たようなものだ。これだとPhotoshopユーザーでも分かりやすい。本職のカラリストでなくても、いや、写真はわかるけど動画はよくわからないというレベルの人でも、すんなり入ることができる。
もちろん、lumetriスコープというのも表示できるので、それを見ながら作業ができる。
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このLumetriカラーのパネルの中でLUTを当てることができる。
すでにプリセットでこれだけ入っていた。
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この分だと、キヤノンXC10のCanon Logもすぐに入るのではないだろうか?
とすると、Logの扱いが一気に簡単になりそう。
ちゃんとS-log2とS-log3もある。
Lumetriでは、カラーホイールでの調整はもちろん、ビネットも入れられる。
簡単なカラーグレーディングがSpeedGradeとかダヴィンチにもっていかなくても
Premiere上だけでできそう。
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Lookのなかには、富士フイルムやコダックのフィルムのルックも。
これは結構遊べそうな感じだ。
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ダヴィンチリゾルブの12は、マルチカメラ編集ができるなど、編集機能がかなり強化されたが、
プレミアのほうは、カラー関連の機能を強化。
ダヴィンチはフリーだし、Premiere ProはCC契約で使わなきゃ損だし、
久しぶりに、編集ソフトのニューバージョンが楽しみになってきた。