ディズニーSF大作「トゥモローランド」に
DaVinci Resolveを使用


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ブラックマジックデザインは現在公開中のSF大作映画「トゥモローランド」に同社のグレーディングソフトDaVinci Resolveが使用されたことを発表した。「トゥモローランド」はハイダイナミックレンジ技術Dolby Visionでリリースされる最初の作品であり、本作のグレーディングを手がけたCompany 3社のスティーブン・ナカムラ氏はDaVinci Resolveを利用して新しくDolby Visionプロジェクト用のパスを作成した。


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「トゥモローランド」はかつて天才少年だった引きこもりの発明家フランク(ジョージ・クルーニー)と宇宙への旅に憧れる少女ケイシーが、どこかに存在する「トゥモローランド」と呼ばれる科学都市の謎をめぐり冒険する壮大なSFドラマ。「Mr.インクレディブル」と「レミーのおいしいレストラン」でアカデミー賞を受賞したブラッド・バード氏が監督し、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」でアカデミー賞を受賞したクラウディオ・ミランダ氏が撮影を担当している。
「『トゥモローランド』は現実世界よりも幾分か明るくサチュレーションが高いのですが、黒つぶれや白飛びはなく、極端なルックの世界ではありません」とナカムラ氏は語る。「私はエフェクトをわずかに調整して滑らかにするためにResolveで多くのPower Windowを使いました。同作ではワイルドかつ精巧なビジュアルエフェクトが多用されており、全体を見たときに他のショットとの関連で常にグレーディングで向上させられる要素がありました。」
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ある登場人物が初めて「トゥモローランド」に足を踏み入れるシーンで、驚異的なVFXシーケンスが使用されているのだが、ナカムラ氏はこう説明する。「この約2分のシーンには、Industrial Light & Magic(ILM・アメリカの特殊効果/VFXスタジオ)が作成した膨大な数のエレメントが使用されています。彼らがエフェクトを作成している間に、私はILMのスタジオでカラーグレーディングを行いました。Resolveのカラーマッチのソフトクリップ、ハイライトツール機能やクロマキーを使ってフレームの一部のサチュレーションを調整したのです。」
また、Dolby VisionパスではDaVinci Resolveのソフトクリップ/ハイライト機能が使用されている。「従来のDシネマP3フォーマットをPQフォーマットに変換する際、フレーム内の明るい部分を2倍の明るさにでき、さらにひじょうにディープなブラックを得られます。ブラッド(バード監督)とクラウディオ(ミランダ撮影監督)はこのハイダイナミックレンジをさりげない方法で利用することに関心を持っていました。」
ナカムラ氏はこう語る。「Dolby Visionグレーディングの作業の多くは、まさに素材を再解釈することでした。より幅広いダイナミックレンジに対応していても他のエレメントを圧倒することはありません。例えば、ランプなどのフレーム内の明るい部分が俳優の顔よりも強調されてしまうことはないのです。」
ナカムラ氏はさらに続ける。「Dolby Visionパスは、ハイライトの部分をこれまでのDシネマでは見たことのないほど明るくできる可能性を持っていますが、私はDaVinci Resolveのソフトクリップおよびハイライト機能を多用し、Dolby Vision 31.5 ft-L(フットランバート)を使って、標準の14ft-Lバージョンが持つ雰囲気を維持するようにしました。」
●ブラックマジックデザイン
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