9月9日、ソニーは、業務用のHDV製品、カムコーダーのHVR-Z5Jと、レコーダーのHVR-M35Jを、12月末を目処に生産完了にすると発表した。
 「ワークフローの急速なファイルベース化が進んでいる昨今の状況に鑑み、今後はよりファイルベース製品の開発・供給に注力していく所存」としている。HDV機器に使用するDVテープ、DVCAMテープシリーズの生産は、引き続き継続する。


 HDVは2004年に同社のHDR-FX1/HVR-Z1Jの発売をきっかけに実質的にスタートし、家庭用のHDカメラ、業務用のカメラ、レコーダー、HDVウォークマンなど、多彩な製品がラインナップされ、メモリー規格のAVCHDが出るまで主流規格としてアマチュアから放送の現場まで幅広く使われた。カメラはソニーだけでなく、キヤノン、ビクター(JVC)からも発売。すでに他社では生産完了となり、最後に残っていたのが、HVR-Z5J、HVR-M35Jとなっていた。
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