一億総映画カメラマン時代到来!? DJI OSMO カンタン浮遊映像の魅力


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ドローンメーカーとしてお馴染みのDJIから登場した
ブラシレスジンバルOSMO(オズモ)。
カメラ一体型で難しいバランス調整も不要で
手頃な価格帯で発売されることから話題を集めている。
今回、発売前の試作機をテストしてその魅力を探ってみた。

※今回DJI OSMOで撮影したサンプル動画あり。動画はこのページの一番下で公開中

4K/30p対応! カメラ+ジンバルユニット交換型の
3軸ブラシレスジンバル

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▲ボタン・スイッチ等の配置。バッテリーはグリップ底面に収納部が設けられ、録画している状態で1時間、スタンバイ状態で6時間持つという。テスト時の体感時間はもう少し短い印象だった。アクセサリーは本体側面の装着部に固定する。
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▲カメラとジンバルは一体型。同社ドローンのInspire 1に搭載されるZenmuse X3と同等のもの。Inspire1のカメラはOSMOに装着できるが、OSMOのカメラをInspire1には装着できないという。このほか、マイクロフォーサーズ規格を採用するレンズ交換式ジンバル+カメラユニットZenmuse X5や非圧縮RAW記録が可能なX5Rを装着できる。カメラ部のないOsmoハンドル・キット (バッテリー、充電器、フォンホルダー付属)も36000円で提供される。
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▲通常のセットにはバイオリンのような形のケースも付属する。
文・レポート●川村 有
ドローンで有名なDJI社から、4K対応のジンバルカメラOSMOが発売された。ドローン開発で培った3軸ブラシレス ジンバルを採用し、手ブレや振動を抑えたなめらかな映像を撮影できる製品だ。10月30日現在、既に商品の出荷が開始され、ユーザーの手元に届きつつあるということだが、さる10月27日に発売前の試作機を借りてフィールドテストを行なった。
 初めて触ってみた印象は、とにかくコンパクトで取り回しがしやすいということだ。本体はプラスチック製なので軽量。カメラ全体の重量はバッテリーを入れても400g程度しかない。また、筐体表面はマットな仕上げになっており、プラスチックといえども高級感がある。駆動部は金属パーツを使っているので剛性もシッカリと出ている。プロダクトとして見ると実用面とルックスのバランスが良く、とてもハンサムな製品だと感じた。

バランス調整も不要。初心者に優しいジンバル

 同社でも以前からRoninシリーズというブラシレスジンバルを発売してきたが、デジタル一眼や大判シネマカメラ等を対象にしたジンバルは装着するカメラによって重量や重心が異なるため、バランス調整を行う必要がある。
 こうした調整に時間がかかったり、製品によっては別途PCが必要なものもあり、初心者が楽しむにはハードルが高かった。しかし、OSMOではカメラとジンバルが一体型になったユニットが用意され、こうしたバランス調整も不要で、電源を入れたらすぐに撮影に入れる。専用のスマホアプリと連携し、簡単に好みの設定を行うことができる。実際に筆者は5分ほどの簡単なレクチャーを受け、すぐに使い始めることができた。
 今回は、モデルと一緒にお台場周辺を撮り歩いてみたが、撮影した動画の仕上がりは「スゴイ!」の一言だ。なめらかで浮遊感のあるヌルヌル映像はまるでプロが撮影した音楽PVさながら。テスト現場でプレビューを見た瞬間、思わず歓声が上がったほどだった。歩き以外にも走りながら撮影を行なったが、階段でも上下のブレを感じることなく、まるでレールを使ったような映像が撮れた。

滑らか映像は素晴らしいがいくつか気になる点も

 もちろん欠点もある。カメラのプレビュー映像をWi-Fi接続したスマートフォンで確認するため、多少のタイムラグが発生する。例えばパンから被写体を画面中央にピタっと止めようとした際に多少行き過ぎることがあった。
 また、カメラ本体がかなりの熱を持つため、冷却ファンが常時回っている。そのため静かな現場ではファン音が録音されてしまう。加えて内蔵マイクがグリップ部に設置されているため、ボタン操作等のタッチノイズを拾ってしまう。同録音声も使いたいという人は外部マイクは必須だろう。また、テスト機では専用アプリとの接続が不安定で、上手く録画できないトラブルに見舞われた。製品リリースまでにチューニングを行うとのことだったので、今後のアップデートに期待だ。

今後の可能性も含めてワクワクさせてくれる製品だ

 今回感じた欠点を今後のファームウェアアップデートでどこまで解消していけるのかは未知数ではあるものの、久しぶりにワクワクさせてくれる製品が出てきた。撮影がとても楽しくなり、どんどん撮影に出かけたくなるカメラだ。子供やペットなど普段使いはもちろん、ウエディングムービーなどで一眼動画の合間にアクセントとして挿入してみたり、音声問題が解決すれば報道、バラエティのタレントカメラなどとしても使ってもおもしろいかもしれない。
 また、歩きながらの移動撮影の他、スライダードリーやジブクレーンの代わりとして様々なカメラワークにトライしてみるのもいいだろう。今回はテストできなかったが、スローやタイムラプス、長時間露光機能などの機能の他、アクセサリーとも組み合わせて使い倒してみたい。

OSMOの5つの使い方

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▲アップライトモード:通常の持ち方。
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▲セルフィモード:トリガーを3度押すとカメラが撮影者側を向き自分撮りができる。再び3度押すと元に戻る。
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▲フラッシュライトモード:ジンバルを懐中電灯のように構える持ち方。
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▲ロックモード:通常は本機をパンさせるとカメラもそれに応じてフォローするが、トリガーを長押しするとカメラの向きが固定される。
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▲吊り下げモード:ハンドルを上向きに持つとカメラが反転する。ローアングル撮影用のモード。

専用アプリDJI Goでリモート操作も可能

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▲マニュアル露出設定も可能。ISO、シャッタースピード、明るさ調整(EV)を設定できる。絞りの項目はなかった。
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▲カメラ設定画面。最大4K/30p(ビットレート60Mbpsでの撮影が可能)。記録ファルはmovまたはmp4が選択できる。
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▲ジンバル設定画面。「高級」のスイッチをONにすると、パン・チルトの追従のスピードや感度なども細かく調整ができる。
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▲ジンバル設定の「水平校正」を選ぶと手動での水平補正も可能だ。

DJI OSMOで撮影したサンプル動画


撮影・編集:川村 有
モデル  :松井琴乃
※今回の露出設定はオートで撮影しています。
◆DJI OSMO製品情報
http://www.dji.com/ja/product/osmo