舞台上の園児の顔が明るくなる!
照明器具自作記
(ビデオナービズネットの会報より転載)


昨年、ビデオサロン誌上で,何度かご登場いただいた、街のビデオ屋さんの連携組織、「ビデオナー・ビズネット」
毎月、例会を開催していますが、それに合わせて会報も作成しています。
会報に添付されたレポートが、多くの人の役に立ちそうでしたので、転載させていただきました。
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「照明器具自作記」  高橋昌一

毎年発表会の撮影をさせていただいている、とある幼稚園でのお話し。
いつも気にかかっていたのが照明である。
ステージ奥側はOKなのだが、手前側ではどうしても
顔に影が出ていた。
Still0102_web.jpg
そこで、以前「照明」の勉強会で講師を担当した松本洋介氏に
その幼稚園の照明についてロケハンをお願いして、いろいろとアドバイスをもらう。
結果、現状では直管蛍光灯を使って下部からの照明がよいのではということになった。
まず考えた条件は「低コスト」であること。
そして「軽量・極力省スペース」 「職員でも簡単に設置ができる」こと。
「使用電力1500W以内」 「安全対策のため蛍光管にカバーの付いたもの」等々。
そしてネット検索やあちこちのホームセンターをまわり時間をかけてようやく出会ったのが
オーム電機社のファイブエコTBL-21/5Nであった。
以下はそのDIY記である。
1基2灯仕様に自作。それを横に6連結でセットした。
使用材料はファイブエコ12灯、板12枚、小さなL型金具。
それを木ねじ&木工ボンドで組み上げた。制作時間は半日もかからず。
板は軽めの材料を使用。そうすることでかなり軽量化できた。
DSC00680-1web.jpg
板のサイズは12cm×90cm、厚さ1cm
板2枚をL字形に木ねじで固定。
蛍光灯の角度はこの固定する位置で決まる。
管の太さは一般蛍光灯の半分。これも選択肢のひとつとなる。
使用後の保管は2基で四角形になるように組み合わせること
ができるので蛍光管が露出することもない。
つまり破損の心配がない。
DSC00681-1web.jpg
後ろから見るとこんな感じ。↓
DSC00682-1web.jpg
園児用のいすの上に置けばいいだけの簡便なもの。
当初は「台」をどうしたものかと散々ホームセンター通いを
しながらあれこれと思案していた。
ある時、別の幼稚園で園児用椅子をみて突然ひらめく。
園の備品なので違和感も少なく高さもちょうどよい具合である。
↓点灯した状態。
DSC00679-1web.jpg
電源コードは器具間でジョイント(最大6灯まで可)できるので必要なコンセント数は2口。
実際には二股を利用し1口で使用した。消費電力はトータル252W。
蛍光管は21Wだが、説明書には一般蛍光灯30W同等の明るさと記載されていた。
点灯すると予想以上の明るさ。蛍光管はステージ上部にあるものと同じ昼白色をチョイスした。
(他に電球色・昼光色がある)
ただエコファイブ本体の造りに多少の粗雑さを感じるのが惜しい点。
撮影当日の一コマ。
Still1231_00000web.jpg
以前なら顔に影ができた前側の園児の顔もしっかり映って見える。
ステージ全体も以前より明るくなった。
天井からはハロゲンランプも点灯していたが、ほとんど気にならず、
全体の色も悪くない。
台に利用している椅子の存在はそれほど気にもならないが、
次回使用時には横長に黒い布を椅子の背に掛けて目立たなくする予定。
また、一般の照明器具と比較して省スペースで設置できるのも大きな利点。
なお、発表会に同席していた写真屋さんから、後日この照明器具を貸して欲しいと
依頼された。まずまずの評判か。
今後の改良点は照射角度の調節をできるようにすること。(もちろん簡便に)
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vsw