パナソニックは映画制作などのハイエンドな現場でも使われる『VARICAM』シリーズの最新モデルとして、Super35mmMOSセンサーを備える小型軽量4KシネマカメラVARICAM LTを発表した。
▲VARICAM LT。希望小売価格は250万円。発売は2016年3月を予定している。
シリーズ初のEFマウント搭載。オプションでPLマウントにも対応
VARICAM LTでは、同社カメラレコーダーで最高画質を誇る「VARICAM 35」と同一のスーパー35mm MOSセンサーを採用している。マウントは標準でEFマウントが備えられ、オプションAU-VMPL1G（195,000 円）でPLマウントにも対応できる。
14＋ストップの広ダイナミックレンジを可能にするV-Logガンマを搭載。
デュアルネイティブISOでノイズを大幅に軽減。
14＋ストップの広ダイナミックレンジを実現するV-Logガンマに加え、フィルムに迫る広色域のV-Gammatを搭載する。 ISO800とISO5000の2つの標準感度を持つ『デュアルネイティブISO』は、画素ごとに感度を切り替える回路を持ち、低ISO時と高ISO時で切り替えることで、暗所撮影等のゲインアップノイズが低減され、高ISO時ながらクリアな画像が得られるという。ISO5000設定時もISO800とほぼ同等のダイナミックレンジを実現し、夜景などの低照度時の撮影や、屋内撮影時の照明低減にも効果を発揮するという。また、カメラ内にもカラーグレーディング機能を内蔵し、撮影現場で仕上がりイメージを確認できる。
記録は最高4K/60p。記録メディアはexpressP2カード
▲メイン/プロキシのデュアルコーデック記録のワークフロー。
VARICAM LTは4K/UHD解像度で、最大60p(秒間60フレーム)のフルフレームレート収録が可能。記録コーデックはAVC-Intra 4K/2K/HDに加えてApple ProResをサポート。メイン／プロキシのデュアルコーデック記録が可能で、メインはexpressP2カードに、プレビュー／オフライン編集用のHDプロキシをSDメモリーカードに同時収録できる。
4K収録●（コーデック：AVC-Intra 4K）：4K（4096×2160）/UHD（3840×2160）
2K収録●（コーデック：AVC-Intra 2K444/2K422/2K-LTI)：2K（2048×1080）
HD収録●（コーデック：AVC-Intra 444/422/100/LTまたはApple ProRes 4444/HQ）：HD（1920×1080）
さらに、2K/HD収録時には、センター切り出しによる最大240fpsのハイスピード撮影も可能になっている。また、 着脱可能なIRカットフィルターを採用しており、赤外線を利用して暗闇でも4K映像撮影が可能になっている。
着脱可能なコントロールパネル
3.5型LCDでメニュー設定と映像モニターとして使用できる他、カメラ後部にも装着できる可能。さらに90cmケーブルで手元で操作も行うことも可能になっている。
また、 EVF接続には標準SDIを採用。新発売のカラービューファインダーAU-VCVF10G（800,000 円）のほか、一般的なHDモニターが接続できるHD-SDI（BNC）端子を装備。
カメラ外観と周辺アクセサリー
▲斜め正面から。
▲斜め後ろから。2系統の3G HD-SDI出力とVF-SDI出力に、4KダウンコンバートのフルHD映像を出力できる。
▲その他の別売オプションとしてグリップモジュールAU-VGRP1G（185,000 円）やショルダーマウントAU-VSHL2G（225,000 円）も用意される。ショルダーマウントは19mmベースプレートの装着に対応する。
●プレスリリース
http://news.panasonic.com/press/news/data/2016/02/jn160211-1/jn160211-1.html
●製品情報（英文）
http://business.panasonic.co.uk/professional-camera/varicam-lt-1