ソニーはXDCAMなどのショルダーカムコーダーにスロットインできるB帯アナログワイヤレスシステムを3月から発売する。これまでスロットインタイプのレシーバーは存在したが、30万円以上と高価格だったのに対し、レシーバーのURX-S03Dは、189,000円、トランスミッターのUTX-B03HRは58,000円と低価格に抑えられている。


URX-S03D
189,000円  3月発売

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レシーバーには2本のアンテナを装備し、トランスミッターからの電波を同時に受信して受信状態の良好なほうを自動選択するスペースダイバーシティ方式を採用。広いエリアでも音切れやノイズの発生を抑えた安定した受信が可能。各チャンネルに対して、2つ、合計4つのRF回路を搭載している。
 従来のアナログシステムでは、コンパンダーを使用するが、過渡応答特性に影響するなど特有の音質の問題が内在する。ソニーのデジタルオーディオプロセッシングはDSPによりコンパンディングをデジタル化し、高音質を実現している。小型カムコーダー用の定番になっているUWP-Dシリーズはオーディオアンプを搭載していないが、その上位機にあたるUTX-B03HR+URX-S03Dの組み合わせでは、高音質オーディオアンプを採用することで、さらなる高音質化を図ることができる。
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 スロットインは、PXW-X320、X400、X500シリーズ、PMW-400、500などのPMWシリーズ、PDWシリーズ、HDWシリーズなど同社のショルダーカムコーダーに対応。D-sub 15pinを介してURX-S03DのDSPから2チャンネルのデジタル信号をダイレクトにカムコーダーに送ることができる。カムコーダーのビューファインダーではそれぞれのワイヤレスマイクのRF/AFレベルを確認することができる。
 スロットインのないハンドヘルドのカムコーダーなどでは、DWA-F01D(98,000円)を利用するとことで運用できる。
UTX-B03HR
58,000円 3月発売

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トランスミッターのほうは、ラベリアマイクは同梱しておらず、対応マイクとしては、ECM-77BC/9X(59,000円)が設定されている。コネクターは信頼性の高いHIROSE 4-pinコネクターを採用している。
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