ソニー、業務用映像機器の内覧会を開催


ソニーは、6月16、17日の2日間、本社ビルにおいて、業務用映像機器の内覧会を開催した。4月のNABで公開したものを国内ユーザーにお披露目する機会になる。その中でビデオサロンが気になったものをピックアップする。

PXW-X200がSDXCカード記録に対応

XDCAMメモリーカムコーダーのPXW-X200は、Ver.2.2でSDXCカードに対応した。もともとPXW-X200はメインの記録メディアがSxSカードでであり、別売のカードアダプターを利用することによってXQDカードとSDカードを使用することができた。XQDカードでは、SxSと同等の記録が可能だが、SDカードでは、XAVC IntraやXAVC Long、MPEG HD422の記録はできず、唯一MPEG HD420の記録(XDCAM EXのフォーマット)のみ対応していた。ところがユーザーはそれでもコストパフォーマンスの高いSDカードで記録することが多かったという。SDHCでは、記録フォーマットが制限され、かつカード自体が32GBまでしかないので、SDXC(クラス10)対応を求める声が多かったという。SDXCカードでは、XAVC Long、MPEG HD422記録も選択できるようになる。
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プロフェッショナル向けSDカード

FS5など、プロフェッショナルカメラでSDカードを使う機器が増えてきたが、ソニーではプロフェッショナル用SDXCカードを発売。UHSスピードクラス3に対応し、読み出し最大速度は95MB/秒。従来の民生用SDメモリーカードに対して、約10倍の曲げ強度、約7倍のひねり強度を実現した。たしかに手にとった感触でも従来品と違うのが分かる。メモリーカード内部に樹脂を充填しているという。防水性能は、水深1.2mの常温の水道水に72時間水没しても内部に浸水しないことを実証している。
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ハードケース付きで64GBカード2枚入り。FS5など2枚挿し運用するケースが多いのに対応している。ケース自体のサイズは、HDV、DVCAM(ともにミニカセット)、さらにはHi8ビデオ時代のものから継続しているので、同じ棚スペースを利用できる。

高速データバック用の外付けRAID HDD

7200rpmの3.5インチHDDを2台搭載してRAID 0、RAID 1、BODの3つのモードで使用できる、プロフェッショナル用RAID HDD。RAID 0では、最大440MB/秒の高速データ通信が可能。インターフェイスはUSB3.0が1系統と、Thunderbolt2が2系統。筐体は衝撃吸収用のゴムダンパー付き。持ち運びも考慮して、上にハンドルが設けられている。電源はAC仕様。4TBのPSZ-RA4Tと6TBのPSZ-RA6Tの2ラインナップ。
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2波受けられるポータブルレシーバー

2チェンネル同時受信が可能なポータブルタイプのB帯シンセサイザーダイバーシティチューナーURX-P03Dが日本でも正式発表された。価格は11万円で、発売は8月。外部マイク入力端子とミキシング機能をもっており、2チャンネルはワイヤレス分、1チャンネルはマイク入力で合計3チャンネルの入力をレシーバーでミキシングして、2chにアウトプットすることが可能。
シューマウントアダプターSMAD-P3Dも同時発売(9800円)。マルチインターフェースシューに接続すると、ケーブルレスでカメラへのオーディオ信号の伝送が可能になる。
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▲本体は想像以上にコンパクトだった。

2/3インチ単板の4Kカムコーダー

放送分野を中心にこれまでの2/3インチでの4Kカメラを待ち望む声は大きいが、参考出品として、2/3インチの単板センサーを搭載した4Kショルダーカムコーダーが登場。これまでのB4マウントレンズをそのまま使用することができる。フォーマットはXAVCで、QFHD/59.94p収録に対応。筐体自体は従来のXDCAMカムコーダーのサイズだった。
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新フォーマットのX-OCNってなんだ?

PMW-F55で4K 120p収録が可能になる新しいポータブルレコーダー、AXS-R7はすでに発表済みで本誌の新製品情報でも報告済みだが、NAB後に、新フォーマットである、X-OCN(Extended total range Original Camera Negative)記録を実装することが発表された。X-OCNとはデータサイズをRAWよりも低減しつつ、RAWデータと同水準の高解像度、色再現性、ダイナミックレンジ情報を保持することにより、ポストプロダクション工程におけるグレーディングの自由度を残している。技術的な詳しい内容はわからないが、8月の発売までには、ワークフローも含めてもう少し内容が判明してくるだろう。
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