プジョーのCM の大半を占めるPOVカットに
Blackmagic Micro Cinema Cameraを使用


ブラックマジックデザインは、プジョーの「Motion& Emotion体感試乗キャンペーン」のCM撮影にBlackmagic Micro Cinema CameraおよびURSA Mini 4.6Kが使用されたことを発表した。また、グレーディングにはDaVinciResolve Studioが使用された。
(以下のレポートは、ブラックマジックデザイン広報発表の転載です)


このCMの制作を担当したのは、株式会社Assemblage。日本在住フランス人のアレクサンドロ・バルトロ(Alexandre Bartholo)氏が設立した制作会社で、コマーシャル、ミュージックビデオ、企業PV、そして映画の制作まで幅広く行なっている。バルトロ氏自身もプロデュース、ディレクション、撮影、ポストプロダクションまで多くのクリエイティブ業務に関わっている。
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「この作品では、プジョーでの試乗体験の楽しさが伝わりやすいように、ほとんどのシーンにPOVショットを使いました。そのため、コンパクトなカメラが必要だったのです。」とバルトロ氏は話す。
「Micro Cinema Cameraをヘルメットの横に装着して撮影しましたが、POV撮影ではカメラの位置がとても重要なんです。このカメラは筐体の大きさがレンズマウントの直径とほぼ変わらず、無駄なスペースがないため、カメラを正確にポジショニングできます。ヘルメットにカメラをさらに近づけられるので、より人間の目線に近い画が撮れるんです。さらに私たちは、ヘルメットにプレートを足してカメラを前後にずらしたりアングルを変えたりできるようにしました。このカメラはPOV撮影には最適です」
撮影は、Micro Cinema Cameraを装着したヘルメットを俳優に被せて行なった。俳優の左側にカメラが付いていたため、カメラ側が重さで傾かないように全体に重りをつけて、バランスを取ったという。
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「テスト撮影の際に、私や撮影監督がヘルメットを装着して撮影しましたが、実際にどんな画が撮れているか確認するのが大変でした。車の運転をしながらフレーミングを考えて、モニターチェックすることは不可能です。そのため、俳優にフレーミングに対する責任をもたせて、私がモニターチェックをしながらどこに目線を送るかを細かく指示しました。フォーカスの調整といった技術的な操作はすべてリモートコントロールで行いました」
撮影はRAW3:1 で行い、同時にバックアップとして外部レコーダーにもProRes 収録をした。
「ブラックマジックのカメラはSDI やHDMI の出力もLog の状態で出せるので、メインのRAW フッテージに何かあったとしても、グレーディングに十分使える映像がバックアップとして残せるのはひじょうに安心感がありました」
また、同作品では夜間撮影も行なっている。バルトロ氏は 「夜間撮影では、ISO を1600 まで上げて撮っている部分もありますが、グレインがあまり出ず、低照明下でも画質が劣化することがありませんでした」と評価する。
また、POV 以外のショットでは、URSA Mini 4.6K が使用されたという。この作品は、ほとんどをPOV で撮影しているが、プジョー車の全体像を見せる必要があった。プジョーが颯爽と走る様子を捉えるのに使われたのがURSA Mini 4.6K だ。
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「ラッキーなことに、撮影監督がリリースされたばかりのURSA Mini 4.6K を購入したところだったので、今回の撮影に使うことができました。画質がフィルムライクでとても気に入っています。編集では、はじめにDaVinci Resolve でLUT を当ててProxy を書き出して、オフライン編集を行いました。そのデータをもとに、DaVinci でコンフォームしグレーディングしました」
「ブラックマジックのカメラで気に入っているのは設定のシンプルさですね。他社製のカメラは設定の項目が多すぎて、自分が正しい設定を使っているか不安になるときがありますが、ブラックマジック のカメラは選ぶ項目が少ないので、心配する必要がありません。このBlackmagic Micro Cinema Cameraは機能もシンプルで、すぐに使えて思った通りに動きます」と評価した。
PEUGEOT MOTION & EMOTION 体感試乗キャンペーン

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vsw