オバマ元大統領の退任演説でブラックマジックデザインの製品が使用された


ブラックマジックデザインは1月24日、シカゴに拠点を置く映像プロダクション「Atomic Imaging(アトミックイメージング)」が先日全米でテレビ放送されたオバマ元大統領の退任演説を配信するにあたり、ブラックマジックデザイン社の様々な製品を使用したと発表した。

オバマ元大統領の退任演説はシカゴにある北米最大のコンベンションセンター「マコーミックプレイス」で1月10日に行われた。アトミックイメージングはATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kライブプロダクションスイッチャー、ATEM 2 M/E BroadcastPanelを中心に据えたワークフローを構築。IMAG、再生、ソーシャルメディアコンテンツを大きなLEDウォールとメインホールにある3つの大スクリーン、メインホールに設置されたモニターとメインホールに入りきれなかった人が集まったボールルームへ送信し、さらにフィードを技術者用のモニターとプレスルームにも送る役割を担った。

アトミックイメージングは映画・テレビの総合制作プロダクションで、C3という制作会社から同イベントの依頼を受けた。アトミックイメージングの創始者/オーナーであるアリ・ゴラン氏はこれまでにも劇場映画やテレビ番組、話題のライブイベントのほか、複数回にわたり大統領陣営の仕事を請け負った経験を持つ。

「今回のイベントは世界各国からメディアが押し寄せ、セキュリティの規模も大きく、メインホールはオバマ氏の演説を聴くために集まった人々で埋め尽くされていました。ホール内外のスペースはひじょうに貴重なので、一般的な中継車を使用するという選択肢はありませんでした。そこで必要なのは狭い範囲のフットプリント(通信衛星の電場到達範囲)に対応し、あらゆるニーズに対応できる機材でした。ブラックマジックデザインのフライパック・セットアップはこのイベントにぴったりでした。」(ゴラン氏)

ワークフローはATEM 2 M/E Broadcast Studio 4KとATEM 2 M/E Broadcast Panel1台ずつで構築され、ホールに設置されたカメラからのフィードのスイッチングを行なった。その他にはSmart Videohubルーター、SSD収録用のHyperDeck Studio Pro、ビデオフィード変換用のTeranex MiniとTeranex 3D Processor、SmartView DuoとSmartView HDモニター、放送品質テスト用のSmartScope Duo 4K、プレスモニターやオバマ氏のバックステージモニターへ信号を送信するためのATEM Camera ConverterとMini Converters HDMI to SDI 4Kなども使用した。また、Mini Converter Optical Fiber 4Kも700フィート(約213m)以上離れた場所にあるプロジェクターにHD光ファイバーフィードを接続するために使われた。

IMAGフィードの一環としてソーシャルメディアのフィードとエフェクトを巨大なLEDウォールに流したが、これには独立したフィード設定が必要で、スイッチャーの2つ目のM/E列を専用に使用しなければならなかった。

「単純に1つの大スクリーンを使うような場合とは完全に異なり、我々は大きなLEDウォールにフェーダートランジションを追加するよう求められました。この作業の間にも、ステージ正面にいくつもあるモニターやオバマ氏のバックステージモニターに送る他のフィードやソースを管理しなければなりません。もちろん失敗は許されません。その点、ATEMは2つ目のM/E列を異なる処理に使用するというワークフローも簡単に設定できました。」

世界中から送られてくるTwitterフィードもビデオフィードに追加された。ゴラン氏はアトミックイメージングが独自に開発した「Tweet-Mag©」のソフトウェア、ハードウェア、ソフトウェアベースのシステムをATEMスイッチャーと併せて使用した。これによりライブイベントの参加者はメッセージやツイートをIMAGスクリーンやモニター、または投影システムにリアルタイムに送ることができるようになる。Tweet-Magシステムへの入出力にはブラックマジックのUltrastudio 4Kキャプチャー・再生デバイスが使用された。

オーディオビジュアルの様々なニーズに応えるためには、事前に可能な限りの下準備を行い、多様なスイッチング動作を定義しオートメーション化しておくことが必須であった。ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kはパワーマクロを作成して複雑な設定を事前に行うことができたので、本番ではボタンをひとつ押すだけでよかった。

「ATEMのおかげで事前にマクロを設定できたのはひじょうに効率的でした。ブラックマジック製品はできるだけスペースを取らずに高度な放送とオーディオビジュアルに対応できます。スイッチングに始まり、Teranexを使った変換、SmartViewによるフィードのモニタリング、SmartScopeを使った品質テスト、そして光ファイバーによる映像の送信まで、ブラックマジック製品を使ったワークフローで、必要とすることはなんでも実現できました。イベント中は一度もミスがなく、完璧にイベントを遂行できました。」

●ブラックマジックデザイン
http://www.blackmagicdesign.com/jp