ビデオに効く! Creative Cloud活用術(第1回)


※この記事はビデオサロン2016年1月号に掲載された連載を転載したものです。その後アップデート等によりインターフェイスや機能が変更されている可能性があります。

第1回:Premiere Proを中心とした強力なリンク機能

Premiere Proを始めとするアドビシステムズのソフトは、単体契約を除き、ビデオからグラフィックデザイン、ウェブ制作まで全てのジャンルのソフトとサービスがセットになった「Creative Cloud」(以下CC)として提供されている。このCCにはビデオ関連ソフトと位置付けられている製品以外にも、映像制作に大いに役立つツールが数多く含まれる。そこで当連載では、CCのソフトをビデオ制作に活用する方法を、基本から応用まで幅広く紹介していきたい。第一回目はお馴染みのビデオ編集ソフトPremiere Pro CCを中心としたソフト間の連携方法をチェックしてみよう。

映像制作では、カラーグレーディング、MA、モーション作成といった工程でそれぞれ別のソフトを使う場合、編集ソフトから作業用のファイルを書き出すのが一般的だ。しかしCCでは、プレミアで一旦レンダリングすることなく他のソフトと映像や音声をやりとりできるので、品質、スピードの両面でとても有利なワークフローになる。複数のソフトを「一つのシステム」として使えるこの仕組みを覚えて積極的に活用していきたい。なお、使用時には連携するソフトが全て最新版となっているかを確認しておくこと。CCの同じソフトでも年ごとに複数のバージョンがあるので注意が必要だ。

Premiere ProのクリップをAfter Effectsで加工

【1】プレミアのタイムライン上にあるビデオクリップ(複数選択可)を右クリックする。

【2】出てきたメニューから「After Effectsコンポジションに置き換え」を実行。

【3】アフターエフェクツが起動し、新しいプロジェクトが作成され、その中のコンポジションにプレミアと同じクリップが配置される。

【4】アフターエフェクツではエフェクトの適用、レイヤーの追加など自由に編集することができる。

【5】その操作結果は常にプレミア上の「リンクコンポ」に反映される。下の画像はアフターエフェクツでの調整がプレミアのクリップに反映された状態。アフターエフェクツ側でRAMプレビューが作成されている部分はプレミアでもスムーズに再生される。

Premiere ProのオーディオクリップをAuditionで直に編集

【1】直接編集したいオーディオクリップを右クリックして「Adobe Auditionでクリップを編集」を実行する。ビデオクリップのオーディオ部分でも可能。

【2】オーディオクリップがオーディションに送られ、波形編集モードで開かれる。ノイズの除去など編集を行い、保存。

【3】プレミア上に編集結果が反映される。オーディションに送信を実行した時点で「Audio抽出」という別ファイルに差し替えられるので、元の音声はそのまま残っている。

カラーグレーディングツールSpeedGradeと連携

【1】プレミアで対象のシーケンスを開いた状態で、メニューから「ファイル」>「Adobe SpeedGradeへDirect Link」を実行する。

【2】プレミアでのクリップ配置がスピードグレードで再現されるので、それぞれに調整を適用する。

【3】画面左上にある「Direct Link to Adobe Premiere Pro」をクリックすると、プレミア側のシーケンスに結果が反映される。

【4】プレミア上ではスピードグレードでの調整結果が「Lumetriカラー」エフェクトとしてクリップに適用され、エフェクトコントロールパネルでオフにすることもできる。