DJI、最大13.6kgまでのペイロードに耐えられるブラシレスジンバルRonin 2を発表


DJIは、最大13.6kgのペイロードに対応する3軸ジンバルRonin 2を発表した。6月頃の発売予定で、現状は価格未定となっている。前モデルからカメラケージが拡大され、延長可能な50mmアームを備え、デジタル一眼からREDやARRI ALEXA Miniなどのシネマカメラを搭載できる。内蔵GPSとエンコーダ付きモーターを搭載することで、時速120kmを超えるスピードにも持ちこたえるという。

 

自立式のスタンドでそのまま地面に置けて、バランス調整もできる

グリップ部分はモノコック構造のカーボンファイバー・フレームを採用。折りたたみ式の脚も備えられ、スタンドを別途使用することなく、バランス調整もできる他、撮影待機中にはそのまま地面におくこともできる。モーターは防滴設計になっている。

バッテリーはInspire 2と共通

バッテリーはInspire 2と同じものを使用。Inspire 2では2個のバッテリーを同時に使用していたが、Ronin 2では片方ずつでも使用することができ、RED Dragon装着時はを2時間半動作するという。また、自己発熱型バッテリーなので-20度の超低温環境下でも使える。バッテリーは取り外して、12volt P-Tapを使用するカメラやアクセサリーに電力を供給することもできる。

外部機器への電源ポートを多数搭載

電源とデータポートを内蔵しておりカメラやDJI Focus等の周辺機器に電源供給できる。カメラケージ部分に14.4volt (合計8amp)ポートが4個、パンモーター部分に12.6volt (合計4amp)ポートが2個、バッテリーマウント部分にP-Tap 12.6volt (4amp)出力1個が搭載されている。

 

 

軸固定レバーと微調整用のダイヤルも刷新され、素早くより正確なバランス調整を実現するという。物理的なバランス調整が終わった後にアプリで最適なモーターゲインを割り当てるAuto Tune Stability機能も備える。

 

 液晶ディスプレイを搭載し、ジンバルやカメラ操作ができる他、アプリ等で遠隔操作にも対応する

また、ジンバルには輝度1,000nitのタッチパネル式の液晶ディスプレイも新たに内蔵されジンバルの設定ができる他、取り付けられたカメラの操作を直接行うこともできるという。2.4GHz帯の送信機も新設計され、干渉を最小限に抑え、ジンバルとカメラを2人のオペレーターで分担し、離れた遠隔操作することもできるという。また、ジンバルアシスタントのモバイルアプリも刷新される。

 

タイムラプスやパノラマ撮影モードも

カメラのセンサータイプやレンズの焦点距離、ユーザー指定のオーバーラップ率を反映したパノラマの静止画を自動的に作成できるパノラマ撮影モードや。複数のカメラアクションをプログラムでき、リアルタイムに映像を確認できるタイムラプスモード。さらに、特定の場所で好みのジンバル方向を記録して、カメラが移動しても、ワンタッチで記録した方向に戻せるCamAnchorモードも搭載される。

 

様々な特機と組み合わせて使える

▲ケーブルカムと組み合わせた状態

 

▲ステディカムと組み合わせた状態

 

▲車に搭載した状態

 

グリップ部分とジンバル部分はクイックリリースマウントで取り外しでき、ジブクレーンやReady Rig、ケーブルカム、車両やドローンへの搭載まで様々なスタイルで運用できる。

 

Ronin 2の紹介動画

Ronin 2で撮影された短編映画「THE LEGACY」

 

●製品情報

http://www.dji.com/jp/ronin-2

vsw