『土曜ドラマ24 居酒屋ふじ』にて、Blackmagic URSA Mini 4.6K、DaVinci Resolve14、 DaVinci Resolve Mini Panel を使用


ブラックマジックデザインは、テレビ東京系で7月8日から放送される『土曜ドラマ24 居酒屋ふじ』(毎週土 深夜0時20分~)の撮影に、Blackmagic URSA Mini 4.6K がA、Bカメラとして使用されたことを発表した。撮影時には、Video Assist および Video Assist4K、SmartView 4K が使われ、グレーディングにはDaVinci Resolve Mini Panel を使って、最新の Resolve 14 で行われた。

同作品は、東京・中目黒に実在する居酒屋「ふじ」の店主で2014年に逝去した “おやじ” の半生を描いた同名小説が原作。永山絢斗演じる売れない若手俳優・西尾栄一が、大森南朋ら本人役で出演する常連客から語られる言葉や、「ふじ」の “おやじ” が残した逸話を通して、再び夢を追い求める姿を描いたヒューマンドラマ。毎回著名なゲスト俳優陣が常連客として出演するのも話題となっている。

『土曜ドラマ24 居酒屋ふじ』公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/izakaya_fuji/

同作品はオンエア開始の1週間前からAmazonプライム・ビデオで独占先行配信されている。

「Amazonプライム・ビデオ用の納品は Ultra HD 4K のため、もともと4K以上で撮影できるカメラを探していた。またほとんどのカメラはカメラ内部でRAW収録できないため、レコーダーが必須になる。限られた予算の中で画質にも満足できて使いやすいカメラ、さらにそれを2台用意したい、という要望を実現するのは URSA Mini 4.6K だけだった。」(今井孝博氏/撮影監督)

撮影現場では2台の URSA Mini 4.6K に URSA Mini Viewfinder および URSA Mini Shoulder Kit が取り付けられ、Aカメラの URSA Mini には Video Assist も搭載された。モニタリングには SmartView 4K をAカメラ、Bカメラ用には Video Assist 4K が使用された。

「この作品では、実在の『ふじ』とそっくりの店内をセットで再現した。10人も入ればいっぱいの小さな店内なので、狭い場所でも入れる URSA Mini のコンパクトさは助かった。またジンバルに乗せての撮影も何度かあったが、カメラがすでにコンパクトでバランスが取りやすいので、わざわざジンバルの撮影のために小さなカメラを変える必要もなかった点も効率的だった。」(今井氏)

テスト撮影時にはこの作品専用のLUTを作り、撮影中はそのLUTを当てながら作業が進められた。同作品でデータマネージャーおよびオンライン編集、グレーディングを務めた株式会社インターセプターの田巻源太氏はこう話す。

「今回の作品は現場にDITがいなかったので、私がテスト撮影時に現場で使えるLUTを作成した。グレーディングには DaVinci Resolve を使うことが決まっていたので、フィルターや Resolve を使って作品に合った画作りをしておくことで、クランクイン前からカメラマンとカラリストが、最終的にどんなイメージにしたいか、という共通認識を持つことができる。また、カメラに直接LUTを当てられるようになった点は非常に大きなメリットだ。」(田巻氏)

今井氏はこう付け加える。

「モニターにつなげば最終系のルックに近いものが見られるし、Viewfinder だけLUTをオフにする、といったことができるのも便利。照明技師さんもどんなルックになるか確認しやすいので、作業しやすくなる。

ベース感度は800で撮影したが、ノイズ感の少ないクリーンな画が撮れる。セット内とはいえ照明は基本的に店内の電飾の光量調整が多かったので、そういう状況では感度800で綺麗に撮れるというのは助かった。1ヶ月間フル稼働してまったくトラブルもなく、60万円台のカメラでここまで撮れるのはすごい。」(今井氏)

グレーディングにはインターセプターの DaVinci Resolve Studio 14 および Resolve Mini Panel が使用された。

「Amazon プライム・ビデオ用がUltra HDのProRes納品だったため、Resolve14 でのパフォーマンス向上は相当助かった。Ultra HD 30Pのタイムラインでの再生のスムーズさは旧バージョンとは比べものにならない。今回、コラボレー ションワークフロー用に2台のMacとLinuxマシンでシステムを構築した。アシスタントが1台のMacを使い、私はよりパワフルなLinuxをメインに使った。もう1台のMacはProRes書き出し用と私がMacでしか動かないソフトウェアを使うとき用。新しいエピソードの作業をしながら、他のマシンでレンダリングができたのは効率的だった。」(田巻氏)

「また、Fusion Connectで、Fusionを使ってアシスタントが消し込み作業もした。Resolve 上で追いかけきれない複雑なマスクの作成や、写り込んでいる電話番号を消すために Fusion を使っている。

撮影の段階からポスプロまで他のソフトウェアを介さずにずっと Resolve を使うことで、ルックが微妙に変わってしまうという心配もなかった。現場でトーン作りに時間をかけたので、最終グレーディングではそういったことに時間をとることなく、タイムライン全体のマッチングやコントラストの調整に集中できた。また、Mini Panel を使うことでRAWの設定もノブでコントロールできた点も作業しやすかった。」(田巻氏)

ブラックマジックデザイン
https://www.blackmagicdesign.com/jp