2017年8月30日、銀一での「ビデオグラファーのための映像制作機器セミナー&展示会」における鈴木佑介さんのセミナーでガンマイクとラベリアマイクで比較をしてみました。カメラはパナソニックGH5、ガンマイクはDMW-MS2、レコーダーはタスカムのDR-10Lです。DR-10Lの素材はデュアルREC機能で、レベルが大きめのものと、小さめのものが2つ録れています。今回は大きめのほうを使いました。波形を見てタイムラインに置くだけで、リップシンクは簡単に合わせることができました。最初にガンマイクの音、次にタスカムDR-10Lの音、そして最後にガンマイクの音とDR-10Lの音をミックスしたものです。ミックスといっても難しいことをしているわけではなく、両方のタイムラインの音を生かして、ガンマイクのほうのレベルを下げた程度です。

2万円程度の投資でこれだけの効果が得られるとは正直、驚きでした。DR-10Lの性能もいいのでしょうが、小型のPCMレコーダーとラベリアマイクを組み合わせただけというアイデア商品とも言えます。今回、カメラと話者の距離はそれほど離れていないため、ガンマイクでも充分かと思ったのですが、こういう結果を聞いてしまうと、DR-10Lを使わない理由はないと感じました。(編集部)