ソニー、専用設計の35mmフルサイズCMOS搭載のCineAltaカメラ「VENICE」発表


CineAltaカメラ「VENICE」(本体のみ)
2018年2月上旬発売
オープン価格(本体のみ4,000,000円前後)

アナモフィックライセンス●無期限、30日間有効、7日間有効:それぞれ価格未定
フルフレームライセンス●無期限、30日間有効、7日間有効:それぞれ価格未定

フルフレーム(35mmフルサイズ:36×24mm)に15ストップのラチチュードなど、フラッグシップのF65を超えるスペックを身にまとった新しいCineAlta(シネアルタ)カメラの最上位機種「VENICE」MPC-3610が2018年2月上旬に発売になる。映画やドラマ、CM制作用のカメラとして開発された、ソニーとしてはかなり気合いの入った製品だ。

最大の特徴はスーパー35mm相当のCMOSを採用するのが一般的なシネマカメラにあって、35mmフルサイズのCMOSを搭載した点。これにより、被写界深度のコントロール幅が広がるのはもちろん、広角撮影時に有利なのはデジタル一眼と同じ。センサーはαシリーズで使われているCMOSを使わずに専用設計で新規開発。8K記録もターゲットにすることも考慮したようだが、放送用ではないため、解像度は6Kに抑え、その分感度を稼ぐほうを優先したそうだ。

少し複雑にしているのが「別売ライセンス」という販売方法。特徴であるはずの6Kのフルフレームを使った撮影をするには「フルフレームライセンス」が別途必要。また、アナモフィックレンズを使った撮影にも対応するが、それも「アナモフィックライセンス」が別に必要になる。これは製品価格を抑えるための方策で、3通りの期間設定(無期限、30日間有効、7日間有効)を設けることにより、必要な機能を、必要な期間だけ「有効」にすることができる。別売ライセンスを購入しないで運用する場合は、実質スーパー35mm相当のCMOSを搭載したカメラを利用することと同じになる。

基準ISO感度となるISO500時でハイ側6ストップ、ロー側9ストップという広いダイナミックレンジと低ノイズ化も実現。BT.2020色域をカバーすることで、HDR制作においても威力を発揮する。マウントはPLマウントとEマウント(レバーロックタイプ)に対応。PLマウント部を取り外すとEマウントになる。ただし、Eマウントに対応するのは2018年8月リリース予定のV2.0のファームアップまで待つことになる。

XAVC、ProRes、MPEG HDフォーマットでSxSメモリーカードに記録するが、RAWとX-OCNフォーマットで記録する場合は別売のポータブルメモリーレコーダーAXS-R7が別途必要になる。

 

●36×24mmの35mmフルサイズ、6048×4032画素のCMOSイメージセンサーを採用。イメージャーモードを変更することで9種類のイメージサイズに対応する。ライセンスを購入しなくても利用できるがの「4K 17:9」と「3.8K 16:9」の2モード。つまり、シネマ4Kと通常の4K撮影以上のことをするならライセンスが必要ということ。

 

●画質だけでなく、道具としての信頼性や使いやすさを追求。マグネシウム合金ボディで堅牢さを備えつつ、排気システムの改良で基盤を納めたボディ内に不用意に埃や水が入らない工夫も取り入れている。マウントはPLマウント(写真左)とEマウント(写真右)を採用。PLマウント部を取り外すとEマウントになる。フルフレームやスーパー35mm用のPLレンズを使えるだけでなく、Eマウントにすれば、EFレンズなどさらにレンズ選択の幅が広がる。

 

●内蔵NDフィルターはバリアブルではなく、2タレット×3フィルターによる回転式で、1/2~1/256までの8ポジションを実現。フルフレーム用のバリアブルNDは、フルフレームをカバーするには大きくなり過ぎるため断念したという。

 

●カメラマンサイドは撮影中でも確認したい基本的なカメラ設定だけが表示される。逆に、これまで何もなかったアシスタントサイドには、すべての機能にアクセスできるカメラ助手用の操作系を新たに搭載。センサーブロックも取り外しが可能。センサーが故障した時の対応も考慮している。

▲ポータブルメモリーレコーダーAXS-R7を装着したところ(写真右)。

ニュースリリース
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201709/17-080/

商品情報ページ
http://www.sony.jp/ls-camera/products/VENICE/

スペシャルサイト
http://www.sony.jp/ls-camera/spl/VENICE/#anc-1