アップル、カラーグレーディングツールを強化した Final Cut Pro X のアップデート(10.4)を提供開始


Appleは、Final Cut Pro X について、360度VRビデオ編集、先進的なカラーグレーディングツール、HDRビデオへの対応を含む新機能を追加するメジャーアップデート(10.4)を提供開始した。既存ユーザには無料アップデートとして提供。新規購入は Mac App Store で 34,800円。(Motion 5.4 と Compressor 4.4 も、既存ユーザには無料アップデート。新規購入は各 6,000円。)

iMac Pro の高い処理能力を活用すべく最適化されたことで、Macで初めてフル解像度の8Kビデオの編集が可能になった。また、360度VRビデオへの対応は Final Cut Pro 関連アプリケーションの Motion と Compressor にも及ぶ。

360度VRビデオ編集

360度ビデオの読み込み・編集・書き出しに対応したほか、SteamVR 対応 HTC VIVE ヘッドセットを接続することで編集中のプロジェクトをリアルタイムで確認できるようになる。360度のタイトルを 2D や 3D で簡単に追加できるほか、ブラーやグローといった没入型のエフェクト、視覚コントロールを使った水平補正、パノラマビデオに映り込んだカメラリグの除去などが可能だ。

先進的なカラーグレーディングツール

独自のカラーホイールには、色相、彩度、明るさを調節するコントロールを内蔵。カラーカーブでは非常に細かいカラー調整が可能で、複数のコントロールポイントを使って特定のカラー範囲を目指したり、スポイトで特定のカラーを抽出してホワイトバランスを手動で合わせられる。また DaVinci Resolve のような定番のカラーグレーディングアプリケーションや、ウェブサイトから入手したカスタムLUT の適用も可能だ。

HDRビデオ対応

最も広く採用されているHDRフォーマットに対応し、よりレンジの広い輝度レベルを利用してリアルな映像を実現できる。編集中のビデオは最大 10,000 ニトの輝度レベルに対応する I/O デバイスを通じて、HDRモニタにビデオ出力が可能。新しいカラーグレーディングツールは HDR と SDR 両方のビデオに対応しており、トーンマッピングを設定することで HDR を簡単に放送用の SDR出力に変換できる。

関連アプリケーションの360度VRビデオ対応

Motion 5.4 では、没入型の360度VRタイトルおよびエフェクトを作成し、そのまま Final Cut Pro に読み込みが可能。あらゆる種類の Motionプロジェクト間でいつでも簡単に変換でき、新しい Overshoot ビヘイビアではバネ仕掛けのようなリアルなアニメーションや、新しいフィルタで写真のような見栄えを作り出したりできる。Compressor 4.4 では、360度ビデオを spherical メタデータ付きで出力できる。また HEVC および HDR ビデオの書き出しに対応したほか、MXF ファイルの出力時にさまざまな新オプションが追加された。

その他の特長

●iPhoneやiPadで作成したiMovieプロジェクトをFinal Cut Proに簡単に読み込み、高度な編集、オーディオ作業、モーショングラフィックス、カラーグレーディングを実行。
●HEVC および HEIF のサポートにより、それぞれの方式で圧縮されたビデオと写真を Apple デバイスから読み込んで編集可能。
●インターフェイスの再設計でサイズ変更が可能になった Logic Pro X の最新のオーディオエフェクトプラグインを装備。
●Appleの先進的グラフィックテクノロジー・Metal を基盤とする高速・高品質なオプティカルフロー分析。

Final Cut Pro 10.4 詳細
https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/

Apple Japan
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