魁!! ビデオ道場 2018年2月号 ◎ご案内付き◎


「魁!! ビデオ道場」を長年支えていただき、ありがとうございました。次号より「Views(ビューズ)」として新しい形で投稿ビデオコーナーをおおくりします。

投稿システムにこれまでのディスク郵送に加え、YouTube投稿も受け付けます。詳細は下記ページにまとめていますので、ぜひご確認ください。どうか今後ともご注目いただき、これまで以上にたくさんのご応募をいただけますようお願い申し上げます。

◎Views 投稿のご案内 ↓

https://videosalon.jp/2018/01/views-youtube-form/

※「ビデオ道場」宛てにお送りいただき、まだ掲載されていない審査待ちの作品は、自動的に「Views」選考候補作品として引き継がせていただきます。

 

◎「魁!! ビデオ道場」2018年2月号掲載の作品を紹介します。解説とともに動画をご覧ください。<解説:岡野 肇>

2月号巻頭誌面でもご紹介していますが、今月の大賞作品はビデオ道場の最後を飾るにふさわしいと同時に、新しい投稿コーナーの幕開けも予感させる作品です。その大賞作品をはじめ、入賞作品、そしてここでご紹介している全作品ともぜひお見逃しなく!!

 

<大賞>
まさにドローンでしか撮れない素晴らしいショットの数々!!
爽快なスポーツシーンをダイナミックに描く

アクションムービー 『朝日の中のワンターン』5分37秒
木村勇樹さん(新潟県上越市)

●作品紹介●
「朝日の中で滑走したい」そのひとつの思いだけで集まった仲間たち。それを成し遂げるまでのドキュメントをつぶさに描いた作品。空撮、主観移動、そして自分撮りと、カメラをアクティブに使いこなして見る者に思いを伝えることで爽快感溢れるストーリーへと紡がれる。

◆講評◆
画面を見ての通り何とも爽快な作品です。ドローンをはじめとするカメラワークを駆使したくなる題材で、緊張感や爽快感などの気持ちや臨場感を伝えたいという作者の意欲もひしひしと伝わってきます。アクティブなカメラワークは作者の思いやテーマを表現するにはこの上なく有効な手段です。しかしともすればそれ自体が目的となってしまい、アクティブなシーンばかり繋いでしまったり、意味をなさないカットにも使ってしまったりと、まさに「策士策に溺れる」ことも多くあります。その点、この作品はタイトルにある作者の目的のために的確なバランスで理にかなった使い方をされています。全体的には良い意味での荒さもありますがそれをもプラスに働かせる上手い構成・編集で好感を持てます。見終わったほうも高揚感を感じられる一作で、リアルな楽しさを見事に成就させています。

<入賞>
人間味あふれるストーリーにぐっとくる

ドキュメント 『背番号20の君へ』 8分
林 幸司さん(岐阜県揖斐郡)

●レギュラーから外れ「もうホームランを狙うことのない」ひとりの高校球児がチームのために選んだこととは。高校生活の締めくくりの年に起こった一夏の物語。高校野球を作者の独特の切り口で切り取った作品。

◆テーマを決め、見る者に定めた視点を示し続ける。それらを揺るがさず、この作品を綴った作者の思い入れが伝わってきます。高校球児のドキュメントは過去にも何作か拝見しましたが、試合を中心とした構成ばかりが目につきました。しかし本作は作者から投げかけられた気概を感じながら主人公のストーリーに没入してしまいました。制作タイトルも粋で、それが映像的にも反映されて作品を一つにまとめる力に貢献しています。

ビデオ紀行 『堂ヶ島のトンボロ』 7分53秒
吉見秀雄さん(神奈川県南足柄市)

●干潮時だけ島と陸がつながるトンボロ現象を作品に。◆現象そのものも珍しいのですが、手持ちの移動ショットでドキドキ感も加えて上手く表現されています。潮の満ち引きにかかるだれそうな時間を早送りで見せるアクティブな構成も見事。

ビデオ紀行 『夕陽西海岸に没す~淡路島~』3分38秒
広瀬友三さん(兵庫県加古川市)

●淡路島から届ける作者の夕陽の便り。◆撮影の題材としては面白い夕陽ですがそれを作品としてどう構成させていくかに挑戦した作者。この作品のように短い尺に凝縮させるのは一つの手段です。ゆったりとした時を上手に表現しています。

探訪ビデオ 『松本城を探しに』 8分
吉野和彦さん(長野県松本市)

●様々な場所から松本城を見る景観集。◆分かりやすいテーマのお陰で作者と共に訪ねてまわっているような楽しさと醍醐味が味わえます。いろいろな被写体に応用できそうな企画ですね。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

ネイチャービデオ 『紅葉を愛でる』 7分45秒
山口 尭さん(埼玉県熊谷市)

●紅葉の赤城山、日光を訪れる。◆紅葉というありがちな題材をこの地特有の霧と合わせることで詩的なテイストで個性的に綴っています。愛でるというタイトルから、圧倒的な紅葉の景観やアップで畳みかける構成もありではと思います。

登山ビデオ 『南八ヶ岳主脈縦走 梅雨明け前 花の稜線』 7分59秒
後藤順一朗さん(千葉県鎌ヶ谷市)

●南八ヶ岳登山をゆったりと描く。◆デザインセンスを感じるシンプルかつ分かりやすい地図と的確なテロップが印象的。丁寧な編集も山の魅力を引き立てています。山頂の施設など行程途中の詳しい解説にも好感が持てる作品になっています。

セルフドキュメント 『ピンホールとの戯れ』 8分
今井 沪さん(兵庫県三田市)

●アナログの極致、ピンホールカメラの魅力を伝える。◆いろんな経験を経てシンプルなものへと原点回帰する作者のこのカメラへの思い入れが伝わってきます。手作りのカメラや撮影法も丹念に描かれていて思わず挑戦してみたくなりました。

探訪ビデオ 『JR駅に残る史跡を探訪する』 7分50秒
木村精二さん(東京都北区)

●現代的な駅に潜む歴史をたどる。◆鉄道を交通という視点ではなく歴史・遺産として見る企画は面白いですね。ただこのような題材であればツアーの行程を追うだけでなく、素材を大胆に並び替えてテーマに沿わせる構成も良いと思います。

探訪ビデオ 『2017年 旅で見つけた夜景 ~火の山公園・四倉山・天狗山・函館山』 5分24秒
菊地照子さん(東京都大田区)

●今年旅した思い出を夜景に込めて。◆夜景を視点として旅の記録をまとめた構成は良いですね。夜景をもっとクローズアップしても良いのではと感じました。圧倒的な美しい夜景を際立たせるためにコーナー分けするのも1つの手段です。

観察ビデオ 『ガントリークレーン』 6分28秒
八田幹雄さん(東京都品川区)

●埠頭で働く巨大クレーンとは。◆題材として良い目のつけどころですね。ただ何か軸を設定したいところ。丹念に工程を追うとか映像美としてイメージ的に見せるとかテーマが定まるとストーリーができ、筋の通った作品になると思います。

 

~~6年にわたり「魁!! ビデオ道場」にたくさんのご投稿をいただき、ありがとうございました。これからもさらなるご応募お待ちしています!!