【NAB Show2018】フルフレームセンサー搭載のシネマカメラが続々登場


ここ最近、シネマカメラを発売するメーカー各社がフルフレーム・ラージフォーマットセンサーのカメラを続々と発表してきている。今回のNABではそれらのカメラが勢揃いし、注目を集めていた。ここではそうしたシネマカメラの他、会場で見かけた気になるシネマカメラを紹介していく。

 

フルフレームより僅かに大きなラージフォーマットセンサーを搭載したARRI ALLEXA LF

映画・CM業界のスタッフから絶大なる信頼を集めるARRI(アーノルド&リヒター)社。2月2日に発表されたラージフォーマットカメラ・ALEXA LFがブースの入口に展示されていた。ALEXA LFは35mmフルフレームよりもわずかに大きな36.70×25.54mmサイズのセンサーを搭載する。センサー全体(4438×3096)から読み出すLF  Open Gateは最大90fps。4K(UHD)で読み出すLF16:9は最大90fps。シネマスコープサイズのLF 2.39では150fpsのハイフレームレート撮影が可能。

 

ALEXA LFはLPLレンズマウントを採用している。これは従来のPLマウントよりも大きな直径と短いフランジバックで設計されている。それに合わせてARRIシグネチャープライムレンズがラインナップされるが、25mmレンズと組み合わせて展示されていた。

 

ガラスケースにはレンズを取り外した状態のカメラも展示されていた。

●製品情報(NAC)

https://www.nacinc.jp/creative/digital-cinema-camera/alexa-lf/

 

 

8K・MONSTROセンサーを搭載したRED WEAPON MONSTRO 8K VV

REDはメイン会場とは離れたカンファレンスルームに展示ブースが設けられていた。昨年秋に発表された40.96×21.60mmのフルフレームサイズ・MONSTROセンサーを搭載したRED WEAPON MONSTRO 8K VV。8192×4320ピクセル。フォローフォーカスや映像の無線伝送装置などと組み合わせて展示されていた。

 

●製品情報(西華産業)

https://www.seika-di.com/image/red/item_1

 

低照度性能の高いGEMINIセンサーを搭載したRED EPIC-W

新発売の低照度性能に優れたGEMINI 5K S35センサーを搭載するRED EPIC-W。こちらはセンサーサイズはフルフレームよりはやや小さな30.72×18mm(5,120×3,000)となるが、16.5+ストップとダイナミックレンジが広く、ノイズが少なく、暗部のディテールに優れた撮影が可能になるという。写真のような薄暗いセットが組まれ、低照度性能をデモしていた。

 

GEMINIセンサーを搭載したRED EPIC-WはデュアルISOモードを搭載し、高感度を実現する。ベース感度はStandard、Low Lightの2種類から選択可能。2台のEPIC-WでそれぞれStandardとLow Lightモードに設定した比較。

 

●製品情報(RAID)

http://raid-japan.com/shopdetail/000000000008

 

いち早くフルフレームへの対応を発表したソニーVENICE

昨年9月に他社フルフレームシネマカメラに先駆けて発表され、2月より発売が開始されたソニーのシネマカメラの最高峰CineAltaのフラッグシップ機。36×24mmのフルフレームセンサーが搭載される。フルフレームの撮影(最大6048×4032/24p)とアナモフィック撮影には別途ライセンスキーが必要となる。VENICEではXAVC 4KとRAW、X-OCNを同時記録できる(記録メディアはAXSメモリーカード)。マウント部はPLマウントを取り外すことで、Eマウントも使用できる。会場ではフルフレームとアナモフィックのセッティングで展示されていた。

 

●製品情報

https://www.sony.jp/ls-camera/products/VENICE/

 

ドッカブルレコーダーで5.9K RAW収録が可能なキヤノンEOS C700 FF

3月下旬に発表されたキヤノンのフルフレーム対応シネマカメラEOS C700FF(EFマウント)。PLマウントに対応したEOS C700 FF PLもある。発売は2018年7月予定。新開発の38.1×20.1mm(5952×3140)5.9Kフルサイズセンサーを搭載。CFast記録ではProRes形式で最大4096×2160/60p、別売のドッカブルRAWレコーダー・Codex Capture Driveを使用すると、CANON Cinema RAWで最大5952×3140/60pで撮影できる。アナモフィックモードも搭載し、モニター・HDMI出力時に2.39:1で画角を確認できる。会場ではHDRモニターと合わせて展示されていた。別売のB4マウントアダプターを装着することでENG用レンズを取り付けることもできる。

 

●製品情報

http://cweb.canon.jp/cinema-eos/lineup/digitalcamera/c700ff/index.html

 

990gのコンパクト6Kシネマカメラ・Kinefinity MAVOを初披露

 

中国のシネマカメラメーカー・Kinefinity社の3月に発表された新製品MAVOがNABで初お披露目となった。5月の出荷開始を予定しており、価格はボディ単体で7999ドル。モニターやハンドル等の一通りのアクセサリーを揃えたフルセットは14000ドル。MAVOはSuper35mmセンサー(24×116mm/6016×4016)を搭載。また、36x24mmのフルフレームセンサーを搭載するMAVO LFの発売もアナウンスされており、こちらは8月にリリース予定だという。

 

レンズマウントは、同社のシネマカメラのラインナップに採用されている「KineMOUNT」。PLマウント、キヤノンEFマウント、ニコンFマウント、ソニーFE/EマウントなどのKineMOUNT用マウントアダプタも用意されている。カメラに装着されているフルフレームにも対応したMAVOプライムレンズ。開放T値はT2で25、35、50、75、135mmのラインナップを揃える。

 

 

レンズを取り外したMAVO。

記録メディアは専用SSD「KineMAG」。

 

●製品情報

http://www.kinefinity.com/mavo/?lang=en

 

4K/120p撮影対応の超コンパクトシネマカメラ・ZCAM E2

中国のZ Cam(ジーカム)はVRカメラの開発にも力を注ぐ一方で、2015年にマイクロフォーサーズを採用したアクションカメラE1をリリースしている。今回のNABでは最大4K/120p撮影対応で、ビット深度10bit H.264、H.265圧縮のMOVまたはMP4でCfast 2.0カードまたは、USB-Cで接続した外部ドライブに記録できる。価格は1999ドル。

 

バッテリーはソニーNP-Fシリーズが使える。背面には4K/60p出力が可能なHDMIやLAN端子などを搭載する。モニタは別途用意する必要がある。

 

●製品情報(英文)

http://www.z-cam.com/e2/