【NAB Show2018】レンズを探して歩いてみた


NABの広大な会場を歩き回り、気になったレンズ関連の展示をピックアップする。

 

富士フイルムMKレンズをマイクロフォーサーズに変換するサービス

昨年発売され、人気を集めている富士フイルムのシネレンズ・MKレンズ。元々はEマウントだが、イギリスのMTF Services富士フイルムのMKレンズをマイクロフォーサーズやソニーFZマウントに変換するサービスを提供している。写真はGH5と組み合わせた状態。

 

●MTF Sevices(英文)

https://www.mtfservices.com/fuji-mk-lens-mount-conversion

 

Chroszielの電動ズームコントロールシステムと組み合わせた状態。

MKレンズ体験コーナーの様子。

 

日本のユーザーにも人気を集めるLAOWAからシネレンズが登場

中国のVenus Optics社のカメラ用レンズLAOWA(ラオワ)。日本ではサイトロンジャパンが代理店となり、販売されているが、ユーザーの間でも評価が高まっているレンズだ。NABではCine 9mm T2.9 Eマウント
Cine 7.5mm T2.1 M4/3マウント(写真下)、Cine 12mm T2.9 PLマウント(写真上)などのレンズが新たに発表された。

●メーカーサイト(英文)

https://www.venuslens.net/

 

 

アンジェニューは42-420mmのアナモフィックズームレンズを新発売

フランスのレンズメーカー・アンジェニューでは、ARRIやREDをはじめ様々なシネマカメラにシネレンズが装着され展示されていた。来場者はおのおの使用感をチェックしていた。

 

昨年9月に発表された12倍ズームレンズ・Optimo Ultra 12×。S35 (φ31.1mm)、U35(φ34.6mm)、FF/VV (φ46.3mm)の3種類のフォーマット (イメージサークル)に対応。

 

SLR MAGICからはEマウント・フルフレーム対応のMicro Cine Primeが登場

マイクロフォーサーズ向けのアナモフィックレンズなどで日本でも知られる中国のSLR MAGICはソニーEマウントに対応する新たなシネレンズMicro Cine Primeシリーズを発表。25mm T1.5/35mm T1.3/50mm T1.2/75mm T1.5をラインアップする。φ44mmのイメージサークルを備え、フルフレームに対応。重さは750gで統一され、ジンバル装着時にレンズを変えてもバランス調整が不要になるように設計されているという。

 

●メーカーFacebookページ(英文)

https://www.facebook.com/SLRMagic/

 

会場でも話題になっていたNiSi(ニシ)というメーカーのシネレンズ

中国のフィルターメーカーだったNiSiからフルフレームに対応したシネマレンズ・F3シリーズが登場。F3はφ46.5mmのイメージサークルを持ち、ARRI ALEXA LFやソニーVENICE、RED 8KWなど主要なシネマカメラに装着してもケラれない。マウントはPL、EF、Eマウントに交換可能。シリーズは18/25/35/50/75/100mmをラインナップ。25mmはT2.1。その他はT2.0となる。

 

●製品情報(英文)

http://en.nisifilters.com/nisi-f3-cinema-lens

 

Tokinaのフルフレーム対応シネレンズVISTA

昨年発売されたTokinaのフルフレーム対応シネレンズVista。46.7mmの大きなイメージサークルを持ち、RED Weapon 8K VV(40.96×21.6mm)などのラージフォーマットのしシネマカメラにも対応。T1.5共通で18・25・35・50・85mmをラインナップ。レンズマウントはPL・EF・E・M4/3のモデルがある。会場ではREDやブラックマジックデザインのURSA Mini Proと組み合わせて展示されていた。

 

●製品情報

http://www.tokina.co.jp/camera-lenses/cinema/

 

日本ではSAMYANとして知られるレンズメーカー・Rokinonレンズ

韓国のレンズメーカーSAMYANGのブランド「ROKINON(ロキノン)」。フォローフォーカス・絞り用のギアが設けられたCINE DSレンズ。現場でスムーズにレンズ交換できるようにするため、ギアの位置はすべてのレンズで統一して作っているのがポイントだという。EF、F、E、M4/3マウントモデルを用意。新たに20mm T1.9のレンズがラインナップに加わった。

 

●製品情報(英文)

http://www.rokinon.com/lenses/cine-ds-lenses

 

奥の右2本のレンズが、新製品。ソニーEマウント用で、オートフォーカスに対応した単焦点レンズAF50/1.4 FEとAF14/2.8 FE。

 

●製品情報(英文)

http://www.rokinon.com/lenses/auto-focus

 

 

36 x 24mmのフルフレームに対応したシネレンズ・XEENレンズ(EF・F・E・M4/3・PLマウント)も合わせて展示されていた。

 

●製品情報(KPI取扱)

http://www.kenko-pi.co.jp/XEEN/index.html

 

シュナイダー・クロイツナッハのCine-Tilt レンズ

昨年2月に発表されたシュナイダー・クロイツナッハのXenon FF Prime Cine-Tilt 。25、35、50、75、100mmレンズをラインアップし、T値はすべてT2.1-22。絞り・フォーカスギアの他、レンズのチルトを調整するギアも設けられている。レンズマウントはEマウントで、α7S Ⅱと組み合わせて展示されていた。チルトは±4°で調整でき、独特のボケ味を楽しむことができる。

 

●製品情報(英文)

https://www.schneideroptics.com/Ecommerce/CatalogSubCategoryDisplay.aspx?CID=2252

 

ARRI AXELA LFの登場に合わせて登場したシグネチャープライムレンズ

ARRIブースでは2月に発表されたラージフォーマットカメラALEXA LFに合わせて、開発されたLPLマウントのシグネチャープライムレンズが展示されていた。12mmから280mmまで16本のラインナップを揃える。従来のPLマウントよりもイメージサークルが大きく、フランジバックが短い設計になっており、ラージフォーマットレンズでありながら小型軽量化を実現したという。

 

●製品情報(NAC)

https://www.nacinc.jp/creative/cine-lens/signature-prime/

 

 

スチルレンズを改造してシネマレンズを作る

 

レンズ修理などを行うイギリスのTrue Lens Servicesでは、元々はスチルレンズだったものを改造して、PLマウントのシネレンズにする「リハウジング」というサービスを展示していた。キヤノンやコーワのレンズをシネレンズにしたものが展示されていた。写真は元々はFDレンズだったもの。

 

●メーカーサイト(英文)

https://www.truelens.co.uk/lens-rehousing

vsw