After NAB 2018レポート


ことしもNABの成果で東京で見られるAfter NAB SHOWが東京・秋葉原のUDXにおいて開催された。概要は以下のとおり。

開催概要

期日:2018年5月23日(水)・24日(木) 10:00-18:00

場所:東京・秋葉原「UDX」
展示フロア:2階「AKIBA_SQUARE」
プレゼンテーション:4階「UDX THEATER」「UDX Gallery Next 2」
主催:NAB日本代表事務所(映像新聞社)、一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会
後援:National Association of Broadcasters (全米放送事業者協会)
入場:無料(登録制)

気になった製品をレポートしていこう。

NEP

バッテリーやLEDライトなどの周辺機器を製造、販売しているNEP(エヌイーピー)は、4、5年前からNABに出展している。本格的にアメリカ進出しているわけではなく、展示会期間中に販売する売り上げが好調とのこと(NABでは販売が可能)。アメリカには凝ったレインカバーのメーカーがあまりないそうで、至れり尽くせりの日本のレインカバーが売れるそうだ。

ハンドヘルドタイプのカメラの液晶モニター部分が透明になっているだけでなく、マジックテープになっていて、すぐにあけてタッチ操作ができるレインカバー。

10kgの重さにも耐えられる超強力なフリーアーム、AQUARMシリーズ。水中撮影用として培われた技術を応用したもので、水洗いも可能というもの。見た目よりも軽く感じた。

G-Technology

ウェスタンデジタル、サンディスクと同じグループになっているG-Technology。サンディスクもSSD製品をラインナップしているが、G-Technologyはより映像のプロフェッショナルに特化したシリーズを展開することで棲み分けを図るという。

新しいプロフェッショナルグレードSSDが揃い、超高速RAIDのG-SPEE Shuttle SSD(右)、G-DRIVE Pro SSD(中)はすでに出荷されている。G-DRIVE mobile Pro SSD(左)はこれから発売されるもので、Thuderbolt3接続で、転送速度は最大で2800MB/sでThuderbolt3の最大速度を引き出す。耐衝撃性能にも配慮されている。500GBと1TBの2ラインナップ。

アトモス(メディアエッジ)

NABで発売されたNINJA V(ファイブ)はモックアップの状態だったが、見せてもらった。従来のSHOGUN、NINJAよりもひと回り小さい筐体で、5.2インチのフルHD解像度で、10bit HDR  1000nitの輝度に対応したモニター&レコーダー。入出力はHDMIに限定。これまであったファンもなくなり、細部の処理もさらにスマートになった。この製品は日本の関連会社でデザインしているのだそうだ。

SSDはこのために作った薄型タイプ。インターフェイスは従来と同じくSATAなのだが、薄く、さらに短くすることでバッテリーとSSDをこのような位置関係で配置することが可能になった。SSDの取っ手部分は外すこともできる。

従来のメディアも、このようにはみ出してはしまうが、利用することができる。

記録はカメラからのHDMI出力を最大4K/60p(DCI/UHD)でApple ProResやDNxHR形式で記録。10bit HDR収録に新たに対応し、HDR信号はPQ/HLGの両方をサポートしている。アトモスがアップルと共同開発したProRes RAWでの記録にも対応しているが、ProRes RAWをHDMI出力するカメラはまだ存在しない。

エーディテクノ

エーディテクノブースでは12.5型というこのサイズとしてははじめて4K解像度のモニターが参考展示されていた。入力は12G-SDI、クワッド3G-SDI、HDMI入力4系統。

Vマウントバッテリーにもオプションで対応可能。

 

シグマ

CINE LENSのシリーズを展開するシグマ。評価も定まり、ここ2、3ヶ月、またレンタル店からの注文が増えているという。14mmと20mmにはフィルター径が切られていないので、マットボックスをつけられるようにオプションを用意した。

 

ATV

ATVでは4Kに対応したHDMIの2CHスイッチャーを参考出品。超シンプルなスイッチャーで、用途としてはイベントのディスプレイなどの切り替えだけではなく、たとえば上下に三脚のネジ穴がついているので、カメラと三脚の間に挿入して、一人でカメラを操作しながら、スイッチングするということも想定している。


4CHのHD対応AVミキサー、A-PRO-4は、SDIを2系統、HDMIを2系統で、入力4はスケーラーを搭載し、映像機器以外も接続できる。価格は20万円と本格的なTバーがついたモデルとしてはお買い得になっている。MS-8は操作パネルはないラックマウントタイプの8CHのマルチフォーマットビデオスイッチャー。A-PRO-4とLANで接続して、A-PRO-4モードとしてパネルから操作することもできる。

ANGELBIRDのSSD(Dirigent/ディリゲント)

これまでまったく知らなかったのだが、ANGELBIRDというメーカーはオーストリアで設計/生産を行う、クリエイター向けハイエンドSSDブランドオーストリアのメーカー。日本での取り扱いは、音楽やDJ関係の機材を扱っている株式会社銀座十字屋 ディリゲント事業部。これまで映像関係の機材展に出したことはなかったが、代理店になっているANGELBIRDがATOMOS のSHOGUN用の専用メディアをラインナップしたり、ブラックマジックデザインのURSA Mini Pro向けにAV PRO XTというラインナップし始めたので、映像関連の機材展に出るようになったという。

ATOMOS用のマスターキャディータイプのものはスリットを入れて放熱効果を高めた、堅牢なアルミニウムボディ。4K RAW録画の認証のメーカーから得ている。AV PRO XTは、ブラックマジックデザインのCinema CameraシリーズおよびHyper Deckシリーズの推奨SSDとして、最上位機種のProduction Camera 4Kを含む各機種で最高品質4K RAW形式での記録媒体に正式認定されているという。

CFast2.0やSDもラインナップされ、それぞれメーカーの保証を受けている。

 

EIZO

EIZOはHDR制作ワークフロー向けの製品を充実させつつある。左はSDR/HDR(HLG方式)対応の27型4K UHDモニター、FlexScan EV2785-HL。こちらはキャリブレーション機能がないので、簡易プレビューにはなるが、HLG素材の確認は可能。

右はHDR対応4Kカラーマネージメントモニター、ColorEdge CG319X。HDR方式としてはPQとHLGの両方に対応。HDMI入力はDCI 4K/60p入力に対応。最大輝度は350cd/㎡で、それ以上の輝度をクリップしてしまうか、それともおさめるかという設定ができる(おさめた場合、本来のガンマカーブではないが、階調が残っていることを確認することができる)。

I.D.X

アイ・ディー・エクスは、昨年にInter BEEでも展示していたPDMOVIEのレンズコントロールシステムを展示。1モーターモデルが売れているという。

メモリーカードのデータをパソコンなしでバックアップできるストレージ、NEXTO DIは韓国のメーカーだが、同じ韓国のTVLogicの傘下になったこともあり、TVLogic製品を扱っているIDXがNEXTO DI製品を扱うことになった。SDタイプのNCB-20-SDはSDカードスロットが8スロットあり、同時に複数のカードを一括コピーしたり、1回の操作で二重バックアップができる。

オプションでVマウントプレートも用意されているので、屋外で電源をVマウントバッテリーから安定供給することができる。