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2018-05-29
2018-05-29
ビデオに効く! Creative Cloud活用術(第21回)無料プラグインで機能拡張しよう!
※この記事はビデオサロン2017年10月号 に掲載された連載を転載したものです。その後アップデート等によりインターフェイスや機能が変更されている可能性があります。
第21回:無料プラグインで機能拡張しよう!
Creative Cloudに含まれるアプリケーションには標準でも非常に多くの機能が入っているが、さらに「プラグイン」を使って拡張することも可能となっている。プラグインは多数の製品が販売されている一方、商品並みのクオリティを持ちながらフリーで配布されているものも多数存在する。今回は、映像、音声の両面に亘って、制作にすぐに役立つおススメのプラグインをご紹介する。
オーディオ用のエフェクトに関しては、Premiere ProやAuditionで使えるVST(Windows、Mac)やAudioUnit(Mac)形式のプラグインが、既に10数年前頃から多数フリーで配布されている。種類については「無いものはない」レベルの充実ぶりになっているので、今回紹介したデータベース「KVR」をぜひ参照し、望みのものを検索してみよう。
After EffectsやPremiere Proのプラグインも徐々にフリーのものが増えており、特に今回ご紹介した「IGNITE EXPRESS」は、たとえ「10万円の製品です」と言われても違和感がないレベル&数のプラグインが収められている。Creative Cloudを使っているビデオユーザーは必携の定番ツールとなりそうだ。
また、「Nik Collection」をはじめとするPhotoshop用のプラグインも、ビデオに対して適用して活用できるものが多い。「ひと味違う」表現を探したい人にも追求しがいのある手法と言えるだろう。
◉オーディオプラグインのデータベース
▲世界最大のオーディオプラグインデータベース「KVR Audio 」。Premiere ProやAuditionで使えるVST、Audio Unitのプラグインが数千種類紹介されている。
▲「Blue Cat’s Freeware Plug-ins Pack Ⅱ」は、オーディオ方面で著名な開発元「Blue Cat Audio 」が配布するフリープラグイン集。標準に加えて入れておくと何かと重宝するツールも含まれている。以下に紹介する「Blue Cat’s FreqAnalyst」もそのひとつ。
▲「Blue Cat’s FreqAnalyst」。オーディオに含まれる周波数成分をリアルタイムで観測できるアナライザー。出過ぎている帯域や足りない帯域の確認がとても行いやすい。
◉使えるプラグインの大量詰め合わせ!「IGNITE EXPRESS 」
▲IGNITE EXPRESSはAfter EffectsとPremiere Proの両方で使えるプラグインパック。HitFilm社の公式サイトで登録の上ダウンロードし、認証することで使用可能となる。認証は製品ソフトのようにマシンに紐づけされる形になるので、買い替えなどの際には管理に注意しよう。
▲インストールされると、オールジャンルに亘った90あまりのエフェクトが使用可能となる。After Effects標準のエフェクトが文字通り倍増するような感覚で、表現の範囲が大きく広がること間違いなしだ。
▲「Light Flares」。標準のエフェクトでは数種類しかないレンズフレアが40種類も使用可能。大きさや角度などの調整も柔軟に行えるので、光に関する表現が大きく拡張される。
▲「Insect Vision」。昆虫の複眼を模したような、強烈な印象を与えられるエフェクト。映像の加工に加えて、テクスチャの加工などにも応用することができる
▲「Half Tone」。印刷物の網点のような効果を作ることができるエフェクト。モノトーンになるが、描画モードの変更で元画像と重ねるとカラーのイメージも作ることができる。
▲「Rain On Glass」。窓に水滴がついて垂れる様子を表現できるプラグイン。降り注ぐ雨粒を描画できるAfter Effects標準のプラグインとの組み合わせも効果的。
◉動画にも適用できるPhotoshopプラグイン「Nik Collection 」
▲「Nik Collection」は、写真加工用のツールが複数収められたPhotoshop用のプラグインパッケージ。現在は開発元がGoogleに買収され、フリーのツールとして下記サイトで配布されている。
▲インストールすると8種類のフィルタが追加される。Photoshopの起動時に専用のパネルが表示されるようになるが、設定で非表示にすることも可能だ。
▲「Analog Efex Pro」。オールドカメラ&フィルムのような、アナログ感のある画面に加工できる。プリセットがサムネイルつきで確認できるので、直感的に使える。
▲「Color Efex Pro」。色の変更やぼかしなど、複数の効果を組み合わせたプリセットが大量に含まれている。スタイリッシュな画像を手軽に作りたいときに大変重宝するツールだ。
▲「Dfine」。自動的にポイントを認識し、ノイズの除去を行なってくれるツール。単純に均一化された処理にならないので、ニュアンスを残したままノイズを除去したい時に効果を発揮。
▲Photoshopにムービーファイルを読み込んでスマートオブジェクトにすると、Nik Collectionを動画ファイルにかけることもできる。詳しくはビデオSALON.Webの記事参照 。