カールツァイス、ハイエンドシネプライムレンズシリーズ「Supreme Prime」を発表 ZEISSがつくる、ラージフォーマット新基準


カールツァイス株式会社は、新しいハイエンドシネレンズシリーズ「Supreme Prime(スプリームプライム)」を発表した。6月11日から日本国内での受注が開始され、25mm/T1.5、29mm/T1.5、35mm/T1.5、50mm/T1.5、85mm/T1.5の5つレンズが先行して8月から出荷される予定となっている。価格は、2,025,000円(8月出荷予定レンズ)。

◉日本国内出荷予定
2018年8月予定:25mm/T1.5、29mm/T1.5、35mm/T1.5、50mm/T1.5、85mm/T1.5
2018年12月予定:100mm/T1.5
2019年予定:21mm/T1.5、65mm/T1.5、135mm/T1.5、150mm/T1.8

2020年予定: 18mm/T1.5、200mm/T2.2

2021年予定:15mm/T1.8

※赤字部分は2020年10月12日に追記

「Supreme Prime」は焦点距離15mmから200mmをカバーする全13本のレンズシリーズ。イメージサークルは46.2mmを確保、35mmフルセンサーサイズ以上のセンサーサイズを持つカメラにも対応している。色収差、ディストーション、ゴーストなどを極限まで抑えた光学設計で抑えた光学設定で、T1.5という明るい開放値が非常に浅い被写界深度を可能にしている。

◉公開されている「Supreme Prime」で撮影された映像
『HOMETOWN DÉJÀ VU』ZEISS Supreme Primes+RED Monstro VV

 

『FARM』ZEISS Supreme Primes+Sony Venice / Phantom 4K / RED Monstro VV

『TIES』ZEISS Supreme Primes+Sony Venice

 

『TSUNAGERU 』ZEISS Supreme Primes+Sony Venice

 

鏡筒前枠は95mmに統一、レンズ重量も軽くなりジンバル撮影などでカメラとのバランスが取りやすくなった。フォーカス環トルクは非常にスムーズで、メートル、フィートの距離指標は工具を用いて簡単に差し替えが可能。またレンズマウントにはIMS交換マウントシステムを採用し、PL・キヤノン EF、ARRI LPLの3種に換装できる。

「Supreme Prime」シリーズは、レンズ本体にCooke /iと互換性のある「ZEISS eXtended Data」のエンコーダーと接点を搭載し、撮影時のレンズデータを記録する。なお、記録可能なデータはレンズ名、レンズ製造番号、開放絞り値、実絞り設定値、焦点距離、実撮影距離、フォーカス位置ごとの被写界深度、フォーカス位置ごとの湾曲収差補正データと周辺減光補正データ。

vsw