『2036 Origin Unknown』で、DaVinci ResolveのライブVFXワークフローを使用


Blackmagic Designの発表によると、SF映画『2036 Origin Unknown(原題)』の制作において、ライブVFXワークフローを含むポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioが使用されたという。

数々のSF作品に出演歴を持つケイティー・サッコフ(『GALACTICA/ギャラクティカ』、『リディック: ギャラクシー・バトル』、Netflixの『Another Life』)主演、ハズ・ドゥルール監督による『2036 Origin Unknown」は、人間とテクノロジーとの関係を描くSFアドベンチャー。

オンライン編集とコンフォームはエディターのウィル・スティア氏が、グレーディングはGoldcrest Postのカラリスト、マリア・チェンバレン氏が担当。スティア氏は、ドゥルール監督と共同プロデューサーであるパウラ・クリカード氏が開発したワークフローに独自のレイヤーアプローチを適用したという。

「タイムラインは当然のようにVFXで重くなっており、さらに締め切りが厳しいこともあって、Goldcrestが柔軟にグレーディングできるようなワークフローが必要でした」

スティア氏は説明する。

「Resolveではオンスクリーン・グラフィックとビジュアルエフェクト、そして異なるカラースペースの各カメラパッケージで別のレイヤーを使用しました。これにより、グレーディングの段階でマリアは他のすべてのレイヤーをオフにして、特定のレイヤーだけで作業することが可能でした」

スティア氏チェンバレン氏にとって、もう1つ時間を削減する助けとなったのは、VFXを自分たちで操作できる機能だったという。

「ショットにリアルなディテールを加える作業は、通常は合成ソフトで行いますが、 Resolveでは、グレイン、レンズフレア、カメラシェイク、モーションブラーなどの内蔵プラグインを使用して、直接作業できます。高品質かつリアルなエフェクトを作成できるだけでなく、このワークフローは他の ソフトウェアとのラウンドトリップに時間をかける必要がありませんとスティア氏。

これを受け、チェンバレン氏はこう続けた。

「例えば、グレーディング中に主人公であるマックのコントロールデスクのボタンが点滅するタイミングをストーリーに合うように調整したり、すでにレイヤーにマッピングされたA.R.T.I.の反応のカラーやタイミングを調整する必要がありました」

チェンバレン氏は続ける。

「また、別々のレイヤーのグラフィックやモニターUIを調整する上で必要なすべてのツールにもアクセスできます。タイムライン上でカラー、ポジション、サイズ変更などの機能に簡単にアクセスできるので、特定のエレメント用に新しいバージョンやマットを作成する必要はありません。このため、ハズと私は納期に妥協することなく、グレーディングで自由にクリエイティビティを発揮できました」

スティア氏は最後こう結んだ。

「ギリギリになってVFXが変更されることはよくあります。しかし、DaVinci Resolveでこのような柔軟なマルチレイヤー・タイムラインを構築したことで、ワークフローが劇的に向上しました。制作プロセスの一環として、私たちは計画的でクリエイティブかつ説得力のあるグレーディングを行いましたが、Resolveのおかげでスムーズな作業が可能でした」