富士フイルム株式会社は、4K対応の放送用ポータブルレンズとして世界最高46倍ズームを実現した「FUJINON UA46×9.5BERD」を2019年1月より発売。価格はオープン。

「FUJINON UA46×9.5BERD」は、世界最広角となる9.5mmから望遠437mmまでの焦点距離をカバーし、幅広いシーンで臨場感溢れる映像の撮影を可能とする放送用ポータブルズームレンズ。

最先端の光学設計技術により、各種収差を徹底的に抑制。さらに、独自の多層コーティング処理で光の透過率が向上し、鮮やかな色再現と高いコントラストを実現。HDRを活かした映像撮影が可能となり、明暗差の大きな夕暮れ時や日差しが強いシーンでも豊かな階調を再現できるという。また、新開発の防振機構とドライブユニットを搭載されており、揺れの少ない安定した映像撮影と快適な操作性を実現する。

同社は4K対応の放送用ポータブルレンズのラインアップ拡充を図るため、「UA46×9.5」と同じ46倍ズームで13.5mmから621mmまでの焦点距離をカバーする「FUJINON UA46x13.5BERD」を来春に発売する予定だという。

◉主な特長
(1) 4K対応の放送用ポータブルレンズとして世界最高46倍ズームを実現
複数のレンズ群を動かしズーミングを行う「多群ズーム方式」と、精密加工を施した大口径非球面レンズを採用することで、4K対応の放送用ポータブルレンズとして世界最高46倍ズームを実現。高倍率ズームレンズで生じやすいズーミング時のピントボケを徹底的に抑制し、ズーム全域でクリアな映像撮影が可能。スポーツ中継をはじめ、野生動物などを撮影するドキュメンタリー番組や報道取材などで、臨場感溢れる4K映像を実現する。

(2) 最先端の光学設計技術により、豊かな階調を再現
EDレンズと蛍石レンズを採用することで、軸上色収差や倍率色収差を効果的に抑制。さらに、独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」により、光の透過率を向上させることで、鮮やかな色再現と高いコントラストを実現。HDRを活かした映像撮影が可能となり、明暗差の大きな夕暮れ時や日差しが強いシーンでも、豊かな階調を再現できる。
HD対応の放送用カメラにも装着が可能であるため、すでに導入している放送機材を有効活用しながら、HDRを活かした、より高画質な映像を撮影することができます。

(3) 独自開発の防振機構を搭載し、4K映像制作をサポート
高性能ジャイロセンサーにより、微小な振動も正確に検出。独自開発の「セラミックボールローラー方式」による防振機構を搭載。精度加工を施したセラミックボールを駆動部に採用することで、防振時の摩擦抵抗を極限まで低減し、風や足場の揺れによる映像のブレをタイムラグなく的確に補正する。また、カメラを水平方向に動かしながら撮影するパンニング操作時に生じやすい揺れ戻し現象を抑制する。

(4) 新開発のドライブユニットにより、高い操作性を実現
新開発のドライブユニットにより、ズーム・フォーカス・アイリスの駆動スピードが向上し、快適な操作性を実現。ズームやフォーカスの位置情報などのレンズデータを高分解能で出力できる16bitエンコーダーを標準装備。CG映像とライブ映像を合成するバーチャルスタジオなど、さまざまなシステムと連携できる。

(5) 9枚絞り羽根採用による自然なボケ味を実現
9枚絞り羽根を採用することで、より円形に近い絞り形状を実現。美しい光芒や自然なボケ味を生かした映像表現が可能。

◉詳細は富士フイルム公式HPをご覧ください