パナソニックは北米での家電展示会CESでの発表に合わせて、尼崎工場においても、フルHDの3Dワールドの全貌を発表した。ポイントは以下の通り。
◎プラズマの発光効率4倍技術により、フルHDの3D、省エネ、コントラスト500万対1を実現
◎152V型の3D対応プラズマを開発。今年の秋から市場投入。50~65V型はこの春から導入。
◎業務用のコンパクトな3Dカムコーダーを4月から受注開始する。


◆152V型の3Dプラズマディスプレイが登場する
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パナソニックの3Dに対する意気込みが凄い。CESにあわせて、4K×2Kの高精細な152V型の3Dプラズマディスプレイの開発を発表。発光効率4倍技術により生み出した新PDPパネルを採用することで、自発光のプラズマならではの、二重像を低減した3Dディスプレイを生み出すことを可能にした。方式はフルHD×2のフレームシーケンシャル方式で、現在劇場で公開されている3D映画とほぼ同様の方式。シャッター動作で左右の画像を切り替える眼鏡をかけて観る。プラズマは自発光のため二重像(クロストーク)が少なく、3Dに向いているが、さらに短い発光時間でも明るさをキープできるようにしている。
 一般用としては、50~65V型の3Dプラズマディスプレイをこの春から導入していくという。価格は検討中だが、通常のディスプレイに比べて、500~800ドルくらいの差であれば購入したいという調査結果もあり、ユーザーの動向を見据えて価格が決められる模様だ。
  放送においても、DIRECTV(米)やSKY(英)と協業し、3D放送を行なっていき、3D対応のBDプレーヤーも発売するとしている。
 
◆業務用の3Dカメラを発売する!
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 さらに驚いたのが、業務用のコンパクトな一体型3Dカメラの発表だ。このカメラはモックアップ自体はこれまで展示会等で置かれていたが、それが現実化した。一体型の二眼式フルHD 3Dカメラレコーダーで、二つのレンズで捉えた映像を、2スロットのSDカードにAVCHDで記録するというもの。価格は、2,205,000円で、2010年秋から発売する(受注は4月より開始)。 
 操作性も従来のカメラとほぼ同じだが、3Dならではとしては、コンバージェンスポイントを設定する機能が加わっている。これはスクリーン(プラズマディスプレイ面)をどこの「奥行き」に設定するかということで、設定した奥行きよりも、実際に奥にあるものは、引っ込んで見え、手前にあるものは、飛び出して見えるということ。カメラマンは、フォーカス、ズーム(画角)に加えて、コンバージェンスポイントを設定する必要がある。
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これは、黄色いボールにコンバージェンスポイントを設定している。眼鏡をかけて観ると、説明員がこのボールを取ろうとしているように見え、ブロンズ像は奥に引っ込んでみる。逆に、コンバージェンスポイントをブロンズ像に合わせると、黄色いボールは、画面の手前に飛び出して見える。
 カメラだけではなく、撮影現場での確認用に3D対応業務用LCDビデオモニターと、イベント制作に使用できる3D業務用デジタルAVミキサーも合わせて商品化する。
 編集においては、アップルのFinal Cut Proのプラグインを開発中だという。
●3Dカメラレコーダーについての問い合わせは、
 パナソニックAVCネットワークス社システム事業グループ 06-6901-1161(代表)
 3D特設サイト http://pro-av.panasonic.net/jp/3d/