ニュース欄でも告知したが、ローランドを創業した梯郁太郎氏の新会社、ATV株式会社が、11月6日、東京ドームホテルで、新製品発表を行なった。内容はこちらを見ていただくとして、驚いたのは顔を並べた幹部のラインナップだ。
わたしもお馴染みの元ローランドの方々がずらりと揃った。
社長を務める、室井さんは「ビデオくん」からV-4などのビデオミキサー、そしてビデオサロン読者にはおなじみの編集システム、DV-7シリーズを開発してきた方。
もともと電子楽器メーカーであった、ローランドが映像業界に参入してきたのは、個人的にビデオ作品作りが趣味だった梯さんが、これからは音響だけではなく、映像と組み合わせた表現が必須になると予見し、20年前に号令をかけ、室井さんを中心に開発を推し進めてきたという経緯がある。
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営業部長は、DV-7HDの担当だった渋谷さん。
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ローランドのお家騒動のことは、たしか昨年末くらいから経済紙を中心にいろいろと書き立てられてきた。技術者も引き抜かれているらしいが、ここで類推してあれこれ書いても仕方がないし、内情はわからないので、触れない。
重要なのは、どんな製品が出てきて、ユーザーにメリットがあるのかという観点だけだ。
最初にアナウンスされた製品群は、大半のスタッフがローランドからきていることもあり、ローランドにもあるような製品。映像系では、コンバーターとAVミキサーであり、差別化を図っている部分もあるが、画期的に新しい製品ではない。
新会社になって、これから何か新しいものが生み出されるのかどうかということだろう。
ただ、
80歳を過ぎて新しい会社を立ち上げる梯さんのパワー、
おそるべし、と思いながら、話を聞いていた。
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かなり前から酸素ボンベなしでは生活できなくなり、車椅子での移動だが、
あいさつに立って話を始めると、その調子は、10年前とそう変わらない。
梯さんの息子以下の年齢で、健康体なのに、
毎朝いまいち気合が入らない自分からすると、信じられない方だ。