レポート●松本 敦(Groovoost)

手ブレ補正に特化したシンプル操作の入門版スタビライズソフト

http://www.flashbackj.com/prodad/mercalli_sal_mac/

Mercalli V1はフラッシュバックジャパンのサイトで購入できます。Final Cut Pro XAdobe Premiere Proに組み込むいわゆる「プラグイン」ソフトではなく、ソフト単独で動く「スタンドアローン」タイプのソフトになります。

スタビライズ機能に特化したシンプルな画面設計

スタビライズに特化しているだけあって、非常にシンプルな画面構成となっています。素材を取り込んだのちに必要な部分だけをトリミングし、各種設定をして画像を解析。解析が終わったのちにパラメーターを調整してあとは書き出すだけです。

アクションカメラユーザー向きのカメラセッティング

こちら一番驚いた点ですが、撮影したカメラのセッティングが細かくされております。GoProをはじめとするアクションカメラからDJI製品まで様々製品が適用できるようになっております。GoProに関して言えば、初期モデルから現行のHERO5まで網羅しており、さらに「どの画角で撮影されたものか」という細かい徹底ぶりには驚かされました。

さらに、GoPro特有の広角の魚眼アングルを無効にするオプションもついています。

また各種パラメーターで細かい設定も可能です。

サンプル映像はこちら

今回は「手持ち歩き」「手持ち走り」「砂利道での自転車」と試してみました。ちょっと極端な例になってしまったと思えますが、手持ち走りについてはFinal Cut Pro Xの手ブレ補正とも比較をしてみました。動きが激しいために途中で画面が拡大するなどの現象が起こっていました。Mercalli V1も確かに不自然さは残るものの、Final Cut Pro Xほどのガクつきは軽減されたように思えます。

また砂利道を走る自転車においては直接車体に振動がくるところを、自転車のフレームの振動が軽減されていたように思えます。もともと撮影の段階から手ブレを抑えながら撮ることは大前提として必要ではあるものの状況によっては仕方なく手ブレが入ってしまうこともあると思います。そんな時にこのソフトを活用してみてはいかがでしょうか?

その他高機能のスタビライズソフト

今回紹介させていただいたMercalliV1はあくまでも入門編のソフトであり、シーバーレーショップには他にもいくつかのスタビライズソフトがあります。Mercalli V4」というバージョンもあり、より高機能になっています。

http://www.flashbackj.com/prodad/mercalli_sal/

さらに値段は上がるもののReelSteadyというソフトもある。

https://www.flashbackj.com/supermega/reelsteady/

機会がありましたらこれらの高機能スタビライズソフトの性能もレビューできたらと思います。

●製品情報

http://www.flashbackj.com/prodad/mercalli_sal_mac/