高感度特性が格段にアップした動画特化のデジタル一眼、パナソニックGH5S登場。マルチアスペクトも復活!


左が新製品のGH5S、右がGH5。GH5SはGH5の動画プロフェッショナルモデルにあたり、GH5とGH5Sはもちろん併売になる。外観上は筐体は同じで細部のデザインが異なる。

動画「重視」どころか動画「特化」のデジタル一眼カメラ!

動画重視のデジタル一眼カメラの最右翼がGH5だが、「重視」どころか「特化」に近い上位モデルが登場する。これだけ思い切って動画に振り切ったのは、GH5の動画機能がワールドワイドで好評で本誌でもレポートしてきたように映像制作の現場で広く使われ、多くのフィードバックがメーカーにあり、それにいち早く対応したいということもあったようだ。

もう一つ、GH5と同じセンサーを採用した静止画のフラッグシップG9 PROを昨年末に発表したこともある(発売日は同じ1月25日)。つまり動画と静止画のハイブリッドカメラGH5に加え、静止画寄りのG9 PROができたことで、GH5Sは心置きなく動画に振り切ることができたということなのだろう。

 

DC-GH5S   ボディ本体のみ オープン(推定税別30万円前後)2018年1月25日発売

 

高感度、マルチアスペクトのセンサーを新開発

GH5Sのポイントを見ていこう。Sとはスペシャルに加えセンシティビティ(感度)という意味が込められている。現代の静止画に必要な画素数は捨て、4K動画には充分な画素、具体的には10.2Mに抑えることにより、高感度画質を強化した。一画素の面積が大きいということだけでなく、ゲインアップの前に2系統のアナログ回路を各画素に装備したことで、高感度ノイズを低減している。具体的にはISO400とISO2500という2つのベース感度を切り替える(オートも可)。つまり高感度時はISO2500のほうを使うことで、ゲインアップのノイズを格段に減らせるのだ。これは同社のVARICAMに採用されているデュアルネイティブISOという技術だが、100万円以下の業務用シネマカメラのEVA1にも採用され話題になったばかり。それを30万円のカメラに投入してきたのだから驚きだ。

さらにGH2まで採用されていたマルチアスペクトを復活させた。どのアスペクト画角でもレンズの焦点距離そのまま使えるというもので、たとえば24mmのレンズは4:3時には24mmだったが、16:9では26mm相当になっていたが(現在では大半のMFTマウントカメラがそう)、24mmとして使える(つまり画角が広がる)。また、読み出し速度が上がったことで、C4K(17:9)でも60p撮影が(GH5では24pのみだった)、VFR(ハイスピード撮影)はFHDで240fps、C4Kで60fpsまで可能になった。また、V-LogLはGH5ではオプションだったが、GH5Sではプリインストールされている。

 

GH5動画ユーザーは買い増しか買い替えか?

逆に割愛されたのはB.I.S.(ボディ内手ブレ補正)と6Kフォト。6Kフォトはセンサーの画素数が少なくなっているので当然予想されるところ。B.I.S.については、プロの現場からこの構造による避けられない弊害(車載時やライブ撮影時の振動によるセンサーのブレ)を指摘されたためだという。逆にB.I.S.を省くことでボディは若干軽くなり、バッテリー寿命も延びている。手ブレ補正に関してはGH5が有利なのは間違いなく、GH5ユーザーで静止画も撮影したり、手持ち撮影が多い人は、GH5Sへの買い替えではなく、買い増しすべきかどうかの検討になるだろう。

その他のポイント

なんとタイムコードのIN/OUTが可能になった。フラッシュシンクロ端子を利用して同梱の専用変換ケーブルを利用する。動画ユーザーはフラッシュシンクロ端子はまったく使わないので、その部分を有効活用した。

マイク端子でラインレベルでの入力が可能になった。ミニプラグでこれが可能な一眼カメラは記憶がない。

バッテリーは同じものだが、チャージャーが変更に。このチャージャーはG9 PROに採用されたものでUSBからの充電も可能なコンパクトなもの。

 

デモ機によるテスト動画

ビデオサロン2月号(1月20日発売)では、巻頭でOsamu Hasegawaさんにデモ機をテストしていただたレポートしているが、テストのために撮影した動画をアップしよう。

GH5S vs GH5 高感度画質比較

GH5S vs GH5  感度別画質比較

GH5S vs GH5 デイライト画質比較

 

作例動画はこちらにまとめました。

パナソニック GH5S デモ機によるテスト動画