ジンバル実践講座 3軸のフォローとロックの組み合わせで 理想の撮影道具へとさらに進化する


3軸のフォローとロックの組み合わせで
理想の撮影道具へとさらに進化する

ステディカム等に比べて、電動式ジンバルは各軸の制御次第で撮り方のバリエーションが変化する。ここでは撮影の狙いと、それに合わせたオススメモードとそのカメラワークを紹介したい。

解説:栁下隆之 モデル:浅賀夏希

Gimbal shooting 01:パン軸(左右)のみ追従

背景のアングルを固定したまま横移動の撮影

背景をダイナミックに入れ、人物を正確にフォロー。チルト軸を背景の建物に合わせて固定し、人物の動きをフォローしながら移動撮影。背景が安定して人物の動きに視線を集中させることができた。

Gimbal shooting 02:チルト軸(上下)のみ追従

左右の空間を固定したまま上下の動きを撮れる

三脚のように完全に止まった画はジンバルの苦手分野だが、撮り方次第では三脚を使ったようなショットも可能。建物を中心に入れてやや望遠の画角でチルトアップ。左右のブレがなく安定したチルトショットが撮れた。

Gimbal shooting 03:ロール軸(回転)のみロック

一連の流れをノーカットで追える

2軸の追従で被写体を立体的な動線で撮影。階段の下りでチルト、階段を下りきる辺りからチルト+パンでフォローしつつ、最後はパン軸で動線方向を意識した構図にし動きを自然に見せている。

Gimbal shooting 04:全ての軸をロック

縦の移動でまっすぐ引っ張る画が狙える

背景の左右バランスを崩さずに撮り続けたい状況で、持ち手の動きにジンバルが反応すると画面が左右に振れてしまう。3軸の動きを無効にすることで、綺麗な直線移動撮影ができる。

Gimbal shooting 05:全ての軸で追従

全軸が追従するので自由自在な視点で追える

日常の視線から外すことで、その違和感を逆手に取った映像を撮ることもできる。ロール軸をも変化させた自由な構図は、斬新で視聴側を引きつける魅力がある。変化は大胆に、かつ水平位置の構図も入れて撮影したい。

番外編:縦置きできるカメラプレートと組み合わせて縦撮りに挑戦

話題の縦撮りもジンバルを使えば一段階上のクオリティに

最近、縦位置動画はよく見かけるが、移動撮影は珍しいかと思う。今回組み合わせたクイックシューが縦横切替タイプだったので、半ば思いつきでテストしてみたが、狭い路地では想像以上の自然な移動感で、アリだなという印象だった。

◉RRS「BGH5-L Set」25,500円

GH5を縦位置でも使うためのL字カメラプレート。少々値は張るが、カメラごとに専用に作られており高い精度で取り付けのシッカリ感が違う。約半日の撮影で何度もカメラを着脱したが、緩むことなく使うことができた。同類のアクセサリーは多々あるが、取付時のガタの有無を確認したい。

●この記事はビデオSALON 2018年8月号 より転載。他にも充実した記事が盛りだくさん!詳しくはこちらから。