パナソニックは10月下旬、GH1の後継機となる「DMC-GH2」を発売する。価格はオープン。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2種類。市場想定価格は、14-140mm/F4.0-5.8HD高倍率ズームレンズが付属するレンズキットGH2Hが16万5千円前後。14-42mm/F3.5-5.6標準ズームが付属するGH2Kは12万円前後。ボディのみが11万前後となる見込み。
動画機能もパワーアップ
AVCHD規格の制限上、記録は1080/60iになるが、センサー出力は60pに対応。一眼ムービーとしてははじめて、ビデオカメラ同様、滑らかな動きの動画撮影にも対応した。また、24pのネイティブ記録にも対応した。シネライクガンマとの組み合わせで映画フィルムのような独特の残像感のある映像表現が楽しめる。
また、14-140mmレンズ装着時、最大3.9倍の望遠撮影を実現する「EXテレコン」機能も搭載(AVCHDシネマモード/FSH時は2.6倍=728mm相当)。
そして、動画撮影中でも最高14MBの静止画撮影に対応した。静止画優先モードだと一旦録画がとまるものの、録画を停止せずに2MBの静止画撮影をすることも可能だ。
また、80%スローで撮影できる「スロー動画」機能と、160%、300%早回しで撮影できる「クイック動画」機能も搭載された。
ライブビュー時のHDMI出力対応
映画撮影現場などプロの現場でも要望が高かった撮影時のHDMI出力への対応もうれしい。マスターモニターをつないで、カメラ側ライブビュー画像のピント、フレーム位置、色味などを確認することができるようになった。
また、液晶パネルはG2と同じくタッチパネル式を採用し、タッチフォーカスにも対応している。
3Dレンズ、パンケーキ、望遠と3本のレンズが新たに登場
上写真・右側の3Dレンズ『Lumix G12.5mm F12』 (10/29発売、26,250円)。3Dレンズは静止画のみの対応で動画撮影はできない。レンズの中に2本のレンズ鏡胴が並行して設置されており、MPF(マルチピクチャーフォーマット)方式で記録される。静止画のサイズは1920×1080ピクセルとなり、3D対応VIERAやDIGAで楽しむことができる。この他、35mm判換算で600mm相当の望遠レンズ『Lumix G VARIO 100-300 F4.0-5.6/MEGA.O.I.S』(上写真中央、10/29発売、80,850円)、パンケーキレンズ14mm F2.5/ASPH.(上写真左側、10/8発売、49,875円)も発売される予定だ。 右写真は3Dレンズを装着した様子。
GH2に関する詳細はビデオサロン11月号でレポートします。
GH1とスペック比較
型番 | GH2 | GH1 |
撮像素子 | マイクロフォーサーズ規格 4/3LIVE MOSセンサー | 〃 |
カメラ有効画素数 | 1605万画素 | 1210万画素 |
画像処理エンジン | Venus Engine Ⅵ FHD(3Dノイズリダクション/超解像) | Venus Engine Ⅳ |
ビューファインダー | 153万画素/視野率100%/1.42倍 | 144万画素/視野率100%/1.4倍 |
液晶モニタ | 3.0型/46万画素/タッチパネル式 | 3.0型/46万画素 |
ISO感度 | 160~12800 | 100~6400 |
露出補正 | ±5段階 | ±3段階 |
動画撮影中のHDMI出力 | ○ | ― |
動画記録 | 1080/60i(センサー出力60コマ/秒)、1080/24p、720/60p | 1080/60i(センサー出力24コマ/秒)、720/60p |
動画撮影中の写真撮影 | ○(動画/静止画優先切替可) | ― |
3Dレンズ対応 | ○ | ― |
外形寸法(W×H×D) | 124 x 89.6 x 75.8mm(突起部を除く) | 約124×89.6×45.2mm(本体のみ、突起部を除く) |
質量 | 約904g(付属レンズ14-140mm装着、バッテリー、メモリーカード含む)、約609g(付属レンズ14-42mm装着、バッテリー、メモリーカード含む)、約392g(ボディのみ) | 約385g(本体)、約638g(DMC-GH1Aに付属の交換レンズ14-45mm、バッテリー、メモリーカード含む)、約903g(DMC-GH1Kに付属の交換レンズ14-140mm、バッテリー、メモリーカード含む) |