JVC(日本ビクター)から、2スロットのSDHCカードに同時記録が可能になった業務用のコンパクトショルダーカメラ、GY-HM750が発表された。
JVC
GY-HM750
オープン価格(想定価格70万円前後)
コンパクトショルダースタイルとしてはHDVから続いており、現行モデルはメモリー記録のGY-HM700。HM750はそのマイナーチェンジにあたり、外観もまったく変わらないが、実用上大きく進化している。
このクラスのカメラはブライダルや舞台など、失敗が許されないイベント収録で使われるケースが多く、メモリー記録といえどもバックアップツールを用意してほしいという声が多数寄せられていたという。従来モデルのHM700もダブルスロットだったが、リレー記録のみの対応。今回はリレー記録と同時記録の両方に対応した。さら別売のユニットKA-MR100Gを装着するとSxSカードへの記録(トリプルになる)も可能になる。
イメージャーは従来どおり、1/3インチのプログレッシブCCDを3枚。レンズマウントは1/3インチバヨネット方式でキヤノン14倍ズームレンズが付属する。記録方式はファイナルカットプロでそのまま扱えるMOV形式、もしくはMP4形式(ソニーのXDCAM EXと同じ)で、コーデックはMPEG2の35Mbps/25Mbps/19Mbps。
さらにHM750ではDV記録(クイックタイムもしくはAVIタイプ2)も可能になった。これもユーザーからの声を反映したもので、DVDなどSD画質納品の仕事の場合は最初からSD(DV)で録りたいというリクエストがあったという。ただし、ダブルスロットの片方をHD、もう片方をSDという使い方はできない。
その他の進化点として、プリレックの時間が3秒から最長20秒になったこと、色温度のプリセットが2種類から9種類に増えたことが挙げられる。
HD-SDI端子も搭載しているので、スイッチング用の送り出しカメラとしても使える。
価格はオープンで2月下旬発売。実勢価格は70万円前後になる見込み。
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