SmallRigから2023年12月に発売された「SmallRig RC 60B COB LEDビデオライト」。バッテリーを内蔵していながらも、手のひらサイズでコンパクトなボディが特長だ。今回は少人数の現場に照明として参加することが多いというJun Hirotaさんが一定期間テストした使用感をレポートとしてお届けする。
レポート●Jun Hirota(Hakumei)
製品概要
2023年の12月に発売されたSmallRigの「RC 60B COB LEDビデオライト」。小型軽量の内蔵バッテリー駆動式だが最大出力時で最大45分、ECOモード時は最大75分間使用可能だ。9種類のエフェクトがあり、2700〜6500Kに対応している。LITE バージョンの発売価格は23,190 円(税込)となっている。
LITE バージョンの同梱品
- RC 60B COB LED ビデオライト ×1
- ミニハイパーリフレクター×1
- 3m USB-C – USB-C PD充電ケーブル×1
- 保護カバー×1
- ユーザーマニュアル×1
基本の操作方法
電源をつけて光量調整の上のツマミ部分をぐるっと1周回せば点灯します。
ボタンも少ないので直感的に操作できるのも好印象でした。
こんなシチュエーションでテストしてみた
今回はシンガーソングライターの「手がクリームパン」さんと、夜の屋外で撮影時に使用させていただきました。
▼製品を使用して制作したリール動画はこちら
夜の海でキーライトとして使用したのですが、30%くらいの出力で充分でした。
使用感と気になった機能
結論から言うと、使用感は非常によかったです!
普段照明のお仕事をさせていただいている中で、小型で狭いスペースに仕込めるライトや少しだけ明るさを足したい時に使える60Wの灯体の購入を検討していました。
ただ、バッテリーが内蔵ではなくVマウントやLバッテリーで駆動する製品が多く、そこでもバッテリーを分配するのが悩みでした。
今回使用したRC 60B COB LEDビデオライトは、内蔵バッテリーでフルパワーで使用しても45分駆動します。この点が非常に魅力的でした。
夜の野外で少人数の撮影であれば60Wでもキーライトとして充分使用でき、別売りのアクセサリーも、ソフトボックスやシリコンディフューザーなどが揃っています。さらに9種類のエフェクトも搭載されているのでひとつあれば幅広く活用できると思います。
また、1%の光量であれば30時間以上使用ができるということは、夜の野外で撮影が終わった後にバラシの時のサービスライトとしても使えるので、電気がない廃墟や荒野での撮影では撮影以外のところでも活躍してくれるのではないでしょうか。
こうなったらもっといいなという要望
僕自身SmallRigの220Bを3灯所有していて感じたのが、220Bのように「Small Go Go」等のアプリで制御ができれば、より一層使い勝手がよかったと思います。
仕込みライトで狭い場所に置いた際にアプリ制御ができれば明るさ調節が非常に楽になるのと、使用してない時は消すなどして電力消費を抑えることができるので、こちらの機能はほしかったなと感じました。
まとめ
SmallRig RC 60B COB LEDビデオライトを1カ月ほど使用させていただき、その所感を述べてきましたが、このライトをひとつ持っておくのは大いに有りかと思います。
特に少人数やワンオペで撮影するビデオグラファースタイルの方には購入をお勧めします。
カメラ性能の向上と共に、近年ビデオグラファーやワンオペ撮影が増えている今だからこそ、小規模現場の映像で差をつけるのは「光」だと僕は考えています。
その上でコンパクトで取り扱いがしやすく、屋内、屋外問わずバッテリーで使用できるこのSmallRig RC 60B COB LEDビデオライトはビデオグラファーの方に最適なアイテムのひとつではないかと思います。