ソニーの新しいNXCAMシリーズが話題です。
一台はFS100J。
http://www.genkosha.com/vs/news/entry/35mmcmosenexfs100jk.html
これは5月20日発売の6月号で実際にショートムービーを制作したレポートと、開発インタビューを掲載しましのたで、そちらをぜひご覧下さい。
もう一台が防塵防滴機能を搭載したNX70J。
http://www.genkosha.com/vs/news/entry/110323nx70j.html
こちらはFS100Jよりも少しずれたテスト期間になっているので、
6月号では2ページの掲載。7月号でどーんとやることにしました。
ちなみに発売は今年の7月から9月にかけて。
まだまだ市場に出るには時間があるのです。
ということで、それまでどうやって記事を展開するかなあ、というのがちょっとした悩みであったりします。分かったことは全部掲載したほうがいいのでしょうが、
ユーザーの手元に実機はないわけだし、買おうと思っても買えないのですから。
まだ発売前なのですが
実はすでに開発インタビューも終えています。
そこでやりとりした一部をここに明記しておきます。
いきなり言われたのが、
「NX70JはA1Jの『後継機』じゃ、ありません」
今まで、本誌でもそんなような記述を数々してきたのですが、
訂正とまではいきませんが、そういうことを言われてしまいました。
たしかに後継機というのは、同じ位置づけの新製品であり、
新しいモデルが出ると、旧製品はフェードアウトしていくという関係です。
ところがA1JはNX70Jが出てもラインナップとして残すつもりだというのです。
ここは実はA1JがHDVというテープだということと関係があります。
徐々にテープからメモリーにシフトしていくのは市場の流れだとしても、
現状のソニーの業務用製品の売れ行きからすると、
HDVはそれほど落ちていないのだそうです。
たとえばHDVのZ5Jとそのメモリー版のNX5Jですが、決してメモリー一色ということではなく、HDVもコンスタントに出ているとのこと。
つまりソニーとしては需要がコンスタントにあるHDVを
やめるわけにはいかないのですね。
というわけで、A1JはHDV(テープ)である理由で、
まだしばらくラインナップに残るということになります。
そういえば、何回か前に
「読者が所有しているビデオカメラ」で第1位はHDVのHDR-FX1だというご報告をして、
http://www.genkosha.com/vs/cat752/entry/gw.html
それが意外なほど反響をよんで、わたしも驚いたのですが、
HDV(DV)は結構、根強いかもしれません。
5月号の特集「バックアップレコーダーを使いこなせ!」でも触れたのですが、
今や家庭用のビデオカメラはすべてがメモリーになっていますが、
映像制作をしている人たちは、
ハイアマチュアがHDVとDV、
舞台などの記録ビジネスをしている人たちもHDVとDVCAM、
放送局は、HDCAMとHDV。
ということで、なんと全部テープなんですね。
ここになんか、ジレンマを感じますね。
さて、NX70Jですが、
もちろん、防塵防滴という機能以上に、A1Jから大きく進化しています。
外観から見てわかるのは、バッテリーがすっぽり入るということ。
A1Jの時代は、外付けのバッテリーがOKでしたので、
最大のバッテリーをつけて、とんでもなく細長くなったA1Jをよく見かけました(笑)。
NX70Jはこのようにすっぽりと入ります。
こうなるとこのボディの中身はなんだろう、という興味も逆にわいてきますが。
それ以外、A1Jのユーザーからのフィードバックで改良したところもあるのですが、
それは6月20日売りの7月号でレポートしたいと思います。
(相当、先ですみません。それでもまだ実機は発売されていないので)