今、家庭用ビデオカメラはハードディスクカメラの躍進が目覚しい。昨年まではビクターのエブリオが中心だった市場だが、初夏にソニーがAVCHD方式のハードディスクカメラ、SR7とSR8を出すやいなや大ヒットに。そしてついにキヤノンも投入を発表した。この秋のビデオカメラ市場は、ビクター、日立も加わり、ハードディスクで熱いバトルが繰り広げられそうだ。キヤノンのHG10は、昨年のHV10(HDV)、今年に入ってからのHV20(HDV)、HR10(AVCHD方式のDVD)と同じ、フルHDのCMOSセンサーを採用。レンズ部も流用しているので、画質の期待はかなり高い。ハードディスクは40GBで、HXPモード(15Mbps)で約5時間30分の記録が可能。9月上旬発売で、価格はオープン(市場推定価格は14万円前後)となっている。
◆高級感のあるスクエアなコンパクトボディを採用
ハードディスクカメラというと、どうしても大きめになりがちだが、手のひらになるほどのコンパクトサイズを実現。重さも505gと軽量に仕上がった。ただし放熱処理も万全で、熱を上と左右へ効率よく逃がす、セパレートヒートウェイシステムを採用している。コーデックは新開発のH.264コーデックを搭載。DVDモデルのHR10で採用したものと同じだが、こちらは最高画質を15Mbpsに設定しているので、クォリティでは上を行く。外測センサーを利用したハイスピードAFはHV10から継承しているもの。映画調のトーンと24コマのフレームレートになるシネマエフェクトは、HV20、HR10と同様。大量に記録できるハードディスクならではの操作性として、液晶の横に上下キーと回転ダイヤルを併用した操作部を設け、見たいシーンをすばやく選ぶことができる。
※さらに詳しいレポートは8月20日発売の9月号をごらんください。画質のファーストインプレッションも行なっています。