ブラックマジックデザインは、16×16 SDIルーター「Micro Videohub」が米国Ocean Video社の3D HDビデオアシストカートと統合され、そのシステムが映画「パイレーツ・オブ・カリビアン―生命の泉―」の撮影で使用されたことを発表した。
Micro Videohubは世界最小の3Gb/s 16×16 SDIルーターで、1Uラックライズ、奥行き1インチ以下とひじょうにコンパクト。Gb/s SDI、SD、HD、3Gb/s SDIフォーマットの自動切り替え、SDIフル・リクロッキング機能が搭載されている。
Ocean Video社のビデオアシスト・システムは「マトリックスリローデッド」「天使と悪魔」などの映画でも使用されており、今回の「パイレーツ・オブ・カリビアン」ではモバイル3D環境を提供するために採用された。このアシストカートはMacベースでMicro Videohubを中心に構成されており、技術者や撮影監督が3Dワークに必要な複数のカメラフィールドを容易に確認することができる。様々なロケーションにも柔軟に対応可能だ。
Ocean Video社 社長、Jeb Johenning氏は次のように語っている。「『生命の泉』は全編3Dで撮影され、そのためルーターに関わる作業量も2D作品の場合に比べて倍になりました。2式のREDカメラからの4ストリームのビデオ信号切り替えや、任意の場所への信号ルーティングを瞬時に行えるものを探していたら、Micro Videohubに辿り着きました。我々のカートに組み込んだMicro Videohubは、操作ミスのない確実なルーティングとスイッチング環境を提供し、混沌とした映画の撮影現場では得ることの難しいレベルのハードウェアコントロールを実現します」。
●Micro Videohub製品ページ
http://www.blackmagic-design.com/products/videohub/
●ブラックマジックデザイン社
http://www.blackmagic-design.com/