NHKは、11月13日~15日に幕張メッセで開催される日本最大級のメディア総合イベント『Inter BEE 2024』に、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)と共同で出展する。

「放送100年、そして未来へ」をコンセプトに、ラジオ放送開始からこれまでの放送関連機器の変遷、およびNHKのサービスや最新の技術を「過去」「現在」「未来」の3つのカテゴリーに分けて紹介する。 



 過去(これまで)

2025年3月にラジオ放送開始から100年を迎えるにあたり、「放送100年のあゆみ」と題して、これまでの放送技術の歴史を振り返る。

番組制作を支えた映像関連機器のほか、家庭用テレビやVTRなどの機器展示で、放送を支える技術の進化とご家庭の視聴環境の変化を感じることができる。

また、ラジオ放送やテレビ放送の開始、アナログからデジタルへの移行など、放送の変遷や技術開発の歴史を映像で紹介する。

TVK-Ⅱ型7吋テレビ 
(1952年製) 

 現在(いま)

 最新の3D表現技術を用いたバーチャル制作や、メタデータ自動生成技術を活用したコンテンツ制作の省力化など、現場の新しい取り組みを紹介する。

また、アプリ不要の体験型ARコンテンツや、おえかきアニメーションなど、視聴者向けサービスは体験型展示で紹介。

超高精細映像を活用した事例として、4式のカメラで制作した縦方向12Kの映像から切り出した迫力あるロケット打ち上げ映像や、360度カメラで制作したコンテンツをVRで体感できるコーナーも設ける。 

ロケット打ち上げ撮影用 
マルチカメラシステム 

 未来(これから)

 2030~2040年頃には、日常のあらゆる生活空間で、いつでもどこでも没入感・臨場感あふれるコンテンツを視聴・体感できるメディア環境の実現を目指しているという。

ヘッドマウントディスプレーによる未来の番組体験や、自由に変形できるディスプレーなど、未来のメディアを実現するための最新の研究成果を展示する。 

イマーシブメディアが描く 
未来の番組体験 

<展示内容> 

テーマ展示項目内容
過去(これまで)放送100年のあゆみ・番組制作を支えた映像機器の歴史 
・ 家庭用テレビ・ラジオ・VTR等の歴史  
・ 映像で振り返る放送の変遷  
・ 映像で振り返る技術研究史
現在(いま)8KとVRで体感!  H3ロケット打ち上げ映像・4式の6Kカメラを組み合わせ縦方向の12Kで映像化。360度カメラの映像をVRで体感
最新の3D表現技術による  報道バーチャル制作の高度化・3D表現技術「3D Gaussian Splatting」を使用した報道バーチャル制作技術
映像シーンの説明テキスト生成技術・コンテンツ制作の省力化を目的とした メタデータ自動生成技術の紹介
プロ野球テレビ観戦用  音声ガイドアプリ・視覚障害者向けの音声解説アプリをデモ展示
ARを用いた番組“体験”型コンテンツ・スマホのブラウザ上で動作する、アプリ不要のARコンテンツをデモ展示
あなたの描いた絵が動き出す!  おえかきアニメーション・手描きキャラクターとモーションデータを 合成してアニメーション映像化
NHKプラス/  NHKニュース・防災アプリ・ インターネットでNHKの番組やニュース、  防災情報を届けるアプリの紹介
手話CGアニメーション生成技術・ 聴覚障害者向けの手話CG翻訳・生成技術を デモ展示
未来(これから)体感!できるかな2030・3次元空間内に構築したコンテンツを多様なデバイスで視聴。会場ではVRで体感可能
自由に変形できる  ディフォーマブルディスプレー・ 柔軟でさまざまな形状に変形できる ディスプレー技術
コンテンツの信頼性を高める  来歴情報提示技術・コンテンツへの来歴情報付加技術と、 動画プレーヤーによるデモ展示

<講演> 

〇 11月13日(水) 午前10時~ 
基調講演 「Inter BEE 2024 Opening & Keynote」 内にて 
『放送100年、先端テクノロジーで描くメディア新時代』 伊藤 寿浩 技術局長 

他にも、NHK登壇者による講演やセッションを予定。 

NHK/JEITAブース

コンセプト:放送100年、そして未来へ
展示テーマ:「過去(これまで)」「現在(いま)」「未来(これから)」
出展部門 :映像制作/放送関連機材部門
出展場所 :ホール8 小間番号 8503

NHK/JEITAブースの外観イメージ