2025年は1925年に放送(ラジオ放送)が開始されてからちょうど100年にあたる。NHKブースでは、放送100年のあゆみを、ラジオ、テレビ受像機、家庭用ビデオデッキ、レコーダーから、スタジオで使用したカメラ、取材で使用したカメラなどを展示した。NHKでは愛宕別館で歴史的な機材を保管し、企画に併せて随時展示しているが、Inter BEEでここまで見せたのは初めて。

1925年にラジオ放送が始まった頃のラジオ受信機。日本無線 JOAKさぐり式鉱石受信機。当時はほとんどの人は鉱石ラジオで放送を聴いた。
1952年、テレビが普及する頃、安価な自作テレビキットの試作機。キットは5〜6万円、完成品は10万円であり、キットの人気と相まって家庭用テレビの普及が進んだ。

1969年、家具調のカラーテレビ、コロムビア6CT6型。
1975年、家庭用ビデオデッキの1号機、ソニーSL-6300。
2000年、記録媒体にHDDを使用したビデオレコーダー、ソニーClip-On SVR-715。
放送用のスタジオカメラ。
ニュース取材やロケ番組で使用された16mmフィルムカメラ。
ビデオカメラはそれまではカメラとVTRが別体だったが、1980年代になって一体型カムコーダーが登場する。
1980年代後半から1990年代にかけて使用されたベータカムのショルダーカメラ。

1990年代後半以降、2000年代にかけて使用されたHD撮影ができるHDCAMのカムコーダー。