テレビ朝日クリエイトのブースでは、ニュース番組などの生放送に、AIツールを使って生字幕を追加するシステム・J-TAC Proを実演を交えて紹介。
これまで、生放送にリアルタイムで字幕をつけるためには高速入力者が必要で、育成のコストや人員の少なさなどが課題だった。そういった課題を解決するために開発されたシステムで、AIの音声認識機能と自動改行機能などの便利機能などを使用して、精度が高いテキストを自動生成していく。
アナウンサーのひとり読みの場合は、98パーセント以上の認識率を誇り、手直しもほとんどないという。簡単なソフト操作ができれば誰でも、リアルタイムで校正が可能なだけでなく、今後は、無人対応も視野に入れてさらに開発を進めていくのだそうだ。
さらに、ニュースなどに頻繁に登場する固有名詞などは辞書登録機能が別途備わっており、固有名詞が多く出てくる選挙などの情報も問題なく使用することができたと担当者は語る。現在は、「グッド!モーニング」（テレビ朝日系）内で使用されているほか、静岡朝日テレビやテレビ東京の一部の番組でも採用されている。今後は、テレビ番組にとどまらず、イベントなどでの運用実施も考えているとのことだ。