2016年7月号で募集した読者モニタープレゼント。当選した読者の方々から、レポートをいただきましたが、第2弾のレポートを送っていただいた方もいらっしゃいます。RODE Video Micが当選した兵庫県神戸市の和田正人さんです。
初回レポートでは、Panasonic HC-WX970MにRODE VideoMicを装着してナレーションと太鼓練習の収録テストの結果を報告しました(こちらから)。
今回は、広大な敷地をもつ寺院での篠笛演奏シーンを同じ器材で収録したので。その結果を報告します。撮影地は、寺院の庭園で見事に紅葉した樹木の下。当日は風のない穏やかな日和でした。カメラを奏者から5m程の地点に置いて撮影しました。
RODE VideoMic装着効果を確認するために、今回も純正マイク、内蔵マイク(ステレオ設定)にても収録しました。
使用テストでは、1曲目をRODEマイクで収録し、2曲目前半を純正マイクで、後半を内蔵マイクで収録しました。装着効果のテストとしては本来なら演奏を同時に収録すべきですが、アマチュアの器材状況ではそうもいきません。収録の結果は、ビデオカメラでリプレイして聞く限り差異は判りませんでした。しかし、映像クリップをタイムラインに貼り付けて注意深く聞くと、以下の特徴に気付きました。
- RODE VideoMicでは音声が明瞭で、ショックマウント機能によりパンなど器材操作のノイズがカットされてすっきりした録音になっています。
RODE VideoMicで収録した音声
ファイルをダウンロード - 純正マイクVW-VMS10では音声が明瞭ではあるが、ショックマウント機能が不十分なために雲台等の器材操作音がかぶさっていることが分かります。
純正マイクWM-VMS10で収録した音声
ファイルをダウンロード - 内蔵マイクでは、篠笛の音声とともにその陰のようにまとわりつくノイズが存在します。
内蔵マイクの音声
ファイルをダウンロード
*各ファイルはWAVです。再生については編集部ではサポートできませんので、ご了承ください。
以上、フィールドにおいても録音の性能を十分に発揮したRODE VideoMicでありました。
ところで、家庭用カメラにRODE VideoMicを装着するとその体積は2倍になります。今回の撮影は、ビデオ同好会の例会に出品することを前提に、カメラをしっかり三脚に固定して音声にも気を使いながら行いました。このような場合にはマイクの大きさが気になりませんが、手持ち撮影に移ったとたんにカメラ全体の大きさが気になってきます。
たとえばカメラを旅先に携帯して、気軽に手持ち撮影したい場合にはどうなのでしょう。RODE VideoMicが性能はそのままに、小型化してほしいとの想いが使いながら浮かびました。また、インジケータでスイッチを確認できるとは言うものの、撮影のほとんどをオートに頼る者にとってはスイッチオンを忘れがちです。「電源をマイクジャックから取る設計にならいか」という要求は、我儘でしょうか?
ロード
RODE VideoMic Rycote
取り扱い(銀一)